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事例紹介

                        

全日本空輸(ANA)

【グローバル化の変革ステージをリードする人材育成の体系的取り組み】ANA Global Talent Program
~世界のリーディングエアライングループを目指して~(2011年~2013年)

全日本空輸株式会社(ANA) 潮田 敏明さん

全日本空輸株式会社(ANA)
ANA人財大学 部長

潮田 敏明さん

課題 課題
  • グローバルステージでANAグループを代表して業務遂行する人財の重点育成
対象者 対象者
  • 対象者約300名
  • 周りへの影響力の高いハイパフォーマー管理職層を中心に開始し、徐々に一般職に開放
研修内容 研修内容

<英語研修>

<アセスメント>

成果 成果
  • 4ヶ月のプログラム終了後のTSST受験時に、40%の社員がコミットメントである1レベルアップ 達成。TOEICスコアアップは37%
  • プログラム受講中あるいは終了後の海外赴任発令が増加。研修と異動・配置の同期により人財の即戦力化と受講者のモチベーションが向上

お客様の声

これまで当社は、国内線、また日本人のお客様をターゲット層としビジネスを展開して参りました。しかし現在、日本の人口構成比の推移や世界の旅客の動きから、ANAがさらなる発展を遂げるため、アジアを中心に国際線ネットワークを拡大し、アジアと世界を面でつなぎ、世界中のお客様にご利用いただけるエアラインに進化することが必要な状況にあります。1999年に加盟したスターアライアンス内での協議をはじめ、他国の航空会社との共同事業における交渉など、海外との交渉機会は増え続け、同時に交渉内容は深化しています。成田、羽田両空港の容量拡大がほぼ完成形に近づく2015年以降、グローバルビジネスがさらに拡大することは明らかでしょう。国際舞台で高い交渉力を発揮できる人財のニーズはますます高まっています。

こうした状況を受けて2011年に始めたのが、3カ年計画の人財育成研修制度「グローバル・タレント・プログラム」です。大きな柱は2本。一つは、TOEICの目標スコア設定などによってのANAグループ3万3000人の意識を改革することです。そしてもう一つがグローバルリーダーの育成。核となるのは管理職を対象とした4カ月単位の「グローバルスキルアップトレーニング」です。実は私も受講生の一人でした。忙しい業務の合間を縫って、必須の予習、復習をこなしての受講は大変でしたが非常に有意義でした。ただこのハードな環境だからこそですが、受講生相互の連帯感が生まれ、意識改革の共有もできました。 加えて、プログラム開始前のマインドセット研修のおかげで意識が格段と前向きなりました。「英語はあくでもコミュニケーションのツール」というポジティブな意識に変わり、自分の将来像までイメージできました。

また、人事制度と連携し、受講後の海外赴任など、研修と業務をできる限りリンクさせていることも、研修をより効果的にしています。

航空会社の財産は社員です。機材や機内サービスなどで差別化できるのは一瞬のこと。他社が容易に真似できないものは「人」しかありません。今後も「価値創造の源泉は人」という基本的考えに沿って人財育成に力を入れていきたいと考えています。

(2013年5月インタビュー)

全日本空輸株式会社(ANA)

1952年に日本ヘリコプター輸送として設立。57年に社名を全日本空輸に変更する。
86年に国際定期便の運航を開始。
99年、世界最大の航空会社連合「スターアライアンス」加盟。
2014年3月の羽田空港国際線増便や、2020年東京オリンピックを始めとした将来的な国際航空運送の需要に対応し「世界のリーディングエアライングループ」を目指す。

https://www.ana.co.jp/group/company/ana/