帝都自動車交通株式会社
総務人事部次長・総務人事課長
山本 晃生さん
課題 |
|
---|---|
対象者 |
|
研修内容 |
|
成果 |
|
訪日旅行者の増加により、当社のタクシーも外国人のお客さまをお乗せすることが、すっかり日常茶飯事となりました。乗務員は自然とお客さまとの英語のやりとりに慣れ、会社も英会話の講師を営業所に派遣するなどして、それをバックアップしています。
一方、ハイヤーを利用するのは企業契約のお客さまですので、通訳なしで外国の方をお乗せすることは、これまではまずありませんでした。しかし東京五輪・パラリンピックをはじめ、大きなスポーツイベントや国際会議が次々と日本で開催されるに伴い、ハイヤーを利用する外国人もこれからは増えていくと予想されます。
そこでハイヤー部門についても、今年から英語学習プログラムを開始しました。スマートフォンに専用のアプリケーションを入れ、お客さまを待つ待機時間などを上手に活用して、英語を覚えようというものです。
当社のハイヤー乗務員に直接聞き取りをし、業務で必要な英語の文例をたくさん納めましたので、覚えればすぐにも仕事で使えます。バイリンガル講師とのスカイプ英会話レッスンも、週に1回ほど受けられますから、発音を直してもらったり、「こういう場合は英語でどう言うの?」と尋ねたり、発展学習が可能です。
プログラムは3カ月を1クールとして年3クール実施し、各回20人の参加者を募ります。ハイヤー乗務員約600人の10パーセントに当たる60人を、業務に関する基本的な英語のコミュニケーションで、困らないようにするのが当面の目標です。すでに英語ができる5パーセントと合わせると、15パーセントにあたる約90人が、外国人のお客さまを担当できることになりますので、当社のインバウンド戦略上も、たいへん意義あるチャレンジだと思っております。
東京23区、武蔵野市、三鷹市を営業エリアとする、京成電鉄グループ最大のタクシー・ハイヤー会社。1938年創立。タクシー部門におよそ1000名、ハイヤー部門におよそ600名の乗務員を擁する。外国人旅行客の足として活躍するタクシー部門に加え、東京五輪・パラリンピックなどの大型イベントや国際ビジネスニーズの拡大をにらみ、ハイヤー部門でもインバウンド対応に乗り出した。今年で創業80周年を迎えた。