第1回 アルク語学教育研究支援制度 支援対象者発表

講評

選考委員長 東京外国語大学大学院教授
根岸雅史


2019年4月に創立50周年を迎えたアルクは、長年にわたり日本の外国語教育に多大な貢献をしてきました。そのアルクが、新たな試みとして、この度「アルク語学教育研究支援制度」を始めることになりました。本制度のテーマは【継続学習を促す学習デザインの探求】です。研究支援分野は、 ①ICTを利用した教材や教授法、②次の学習行動を促すような評価とフィードバックの方法、③教室での効果的言語活動モデルの3つです。

今回は、第1回目にもかかわらず、29件もの応募があり、6名の審査員で慎重に審議した結果、3件が採択されました。審査に当たっては、事前に応募資料を採点した後、その結果を基に審議を行いました。研究内容も実に多岐にわたるもので、3件に絞るのはきわめて困難でしたが、主に「教育的有用性」と「実現可能性」の観点から審議して絞り込みました。これらの支援先は、研究の独創性や教育的意義、研究の手法などの点で優れていると判断されました。

この支援制度は、現場の教員の方や学生などで、研究のための充分な財源がないという方たちの支援を目的としていますが、研究の遂行に当たり、様々な専門家のアドバイスが得られるという点もこの支援制度の大きな特徴です。来年度以降も、たくさんの有意義で刺激的な研究の応募があることを期待しています。

結果発表

アルクが創立50周年を記念して設けた「アルク語学教育研究支援制度」の結果を発表いたします。研究は、以下の3分野で募集しました。
(A)ICT利用教育、反転学習のモデル創出などの分野
(B)テスト・動機付け分野
(C)Active Learning (AL) / Project Based Learning (PBL) の分野

■応募数
たいへん多くの方に応募フォームとしての「研究計画書」をダウンロードいただき、分野別に以下の29件の応募がありました。
(A)12件
(B)10件
(C)7件

■支援先
今年度は下記3件の研究を支援することに決定いたしました。おめでとうございます。

①A分野【英語学習の継続を促すための多聴システム開発の試み】
阿部 真由美様(早稲田大学大学院)、共同研究者1名

②B分野【対面式と非対面式英語スピーキング試験が学習者に与える波及効果--よりよいAI開発への提案に向けて】
関谷 弘毅様(広島女学院大学)、共同研究者1名

③B分野【英語学習者の継続的な自律学習を促す教室内アドバイジング--セッションを通した認知と感情の縦断的変化】
守屋 亮様(早稲田大学大学院)、共同研究者2名

現物支給として、①にはアルクのリスニングテスト、②には英語スピーキングテストSST/TSST、③には『ESAC®認定 英語学習アドバイザーコース』教材等を提供する予定です。

また今回はC分野の研究を選定いたしませんでした。分野に関わらず優れた研究企画を優先して選定した結果、上記の3件となりました。

■今後の予定
各研究者からは研究報告書を2020年10月をめどに提出いただきます。合わせて途中経過も報告いただき、Webページやメールマガジン「アルク総研ニュース」で随時お知らせして参ります。
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