英語学習アドバイザー 資格認定制度とは?

English Study Advisors' Certificate
(ESAC® イーザック)

世界のいっそうのグローバル化を背景に、日本でも英語学習者が飛躍的に増大しています。書籍・通信講座・Eラーニングといった教材も、英会話スクール・学校教育・企業内研修といった学習の場も、ますます多様化しています。こうした複雑な環境のなか、学習者が効率的・効果的に学べるよう的確なアドバイスを行う、いわば「英語学習アドバイスのプロ」を求める声が高まっています。  

このようなニーズに応え、さらには「英語が使える日本人」の育成を目指して、適切・的確な英語アドバイスと学習者に応じたカウンセリング・メンタリングができる、プロの英語学習アドバイザーを養成・認定する制度として発足したのが、英語学習アドバイザー資格認定制度 です。

資格は、英語力およびアドバイス力・経験などにより、「ジュニア」から「マスター」までの4段階で認定されます。資格認定者は、大学等の教育機関や語学学校・留学相談機関、就職課、企業人事部 研修担当部門など、社会のあらゆる場面で活躍が期待されています。

資格の種類

ジュニア資格

説   明
英語学習アドバイスに関する基礎知識を備えている。
定   義
英語学習アドバイスに関する教材(書籍、DVD)で学習している。大学生協、書店等で英語教材の説明・販売をする際、学習した知識を生かすことができる。
資格の取得
申請資格
●指定教材の学習(TOEIC730点以上取得推奨)
審査方法
●課題提出
更新手続
●特になし

アソシエイト資格

説   明
自分の英語学習経験を踏まえ、適切なアドバイスが行える。
定   義
自分の学習体験を例に、適切な学習アドバイスが行える。英語学習アドバイスが主たる業務である場合の他、大学生協、書店等での英語教材販売員など英語学習周辺の仕事にも活躍の場が広がる。
資格の取得
申請資格
●ジュニア資格を取得、指定ワークショップ修了
●TSST* レベル6以上
審査方法
●出願書類
更新手続
●4年に1度

プロフェッショナル資格

説   明
プロの学習アドバイザーとして、即戦力として活躍できる。
定   義
高校や大学・語学学校・留学相談機関・企業などにおいて、対面授業・書籍・通信教育・Eラーニング等多様な手段・教材で学ぶ学習者のアドバイザーとして、活躍の道がさらに広がる。
資格の取得
申請資格
●ジュニア資格を取得、指定ワークショップ修了
●TSST* 7以上
●英語学習アドバイス経験があること
審査方法
●英文エッセー課題
●アドバイス実践レポート課題
●出願書類
更新手続
●4年に1度

マスター資格

説   明
新たな学習アドバイザーの育成ができる。
定   義
英語力、指導力、社会経験の面で、英語学習アドバイザーとして最高の資格。一般学習者へのアドバイスはもとより、他の学習アドバイザーのアドバイザーとして、後進の育成を行う能力・知識・技能を備えていることや、複数の資格者をマネージメントする能力などが求められる。たとえば、セミナーで講師を担当したり、大きな英会話スクールや団体などのマネジャーとして複数のアドバイザーの指導に当たることができる。
資格の取得
申請資格
●TSST* 8以上(ただし1年以内のスコア)TOEIC900点以上(ただし2年以内のスコア)
●プロフェッショナル資格者として3年相当の英語学習アドバイス経験があること
審査方法
●実技テスト(正規マスターとほぼ同様のタスクを実施)
更新手続
●4年に1度

* TSST:アルクが開発した電話による英語スピーキング能力専門テストです。

TSSTの詳細はこちら

資格取得までの流れ
(ジュニア/アソシエイト/プロフェッショナル)

マスター資格についてはこちら

 

「ESAC® 認定 英語学習アドバイザーコース」
(テキスト&DVD)で自学自習

指定テキストの学習レポートとDVD視聴レポート各1題[全2題]を提出(提出先:ESAC事務局)
※TOEIC730点以上相当の英語能力を持っていることが望ましい

ジュニア・アドバイザー資格取得

「実践ワークショップ」に参加

ワークショップの修了には以下A・Bの両方が必要です。
なお、ワークショップ参加の際は英語力・経験とも問われません。
※ジュニア・アドバイザー資格取得予定の方も参加可能です。

A:所定のワークショップに2日間参加(アドバイスの実践練習)
B:課題提出(書面によるアドバイス/課題図書レポート/テーマレポート各1題[全3題])

「実践ワークショップ」修了証発行

<以後の資格申請には、下記3つが必要です>
1. ジュニア・アドバイザー資格証明書
2. 「英語学習アドバイザー実践ワークショップ」修了証
3. TSSTのレベル証明

アソシエイト・
アドバイザー資格を取りたい

ESAC事務局へ願書提出
(TSST6以上)

結果送付

プロフェッショナル・
アドバイザー資格を取りたい

ESAC事務局へ願書提出
(TSST7以上)

結果送付

指定課題に取り組み

(アドバイス実践レポート2人分+英文エッセー)

各種費用について

指定教材『ESAC® 認定 英語学習アドバイザーコース』: 66,000円[税込](60,000円+税)

「実践ワークショップ」: 52,800円[税込](48,000円+税)
(この他、課題図書を各自ご用意いただきます)

●TSST受験料:8,800円[税込](8,000円+税)

 

★TSST についてはこちらから

★再受講・再審査等の場合、ESAC事務局までお問い合わせください。

★記載の研修講座受講料・各種申請料等は、2025年3月現在のものです。

 

マスター資格出願につきまして、 詳しくはESAC事務局にお問い合わせください。

認定カリキュラムの主な内容

1

英語学習アドバイスの目的と意義

英語学習アドバイザー資格制度について知る

英語学習アドバイスの意義と基本姿勢

英語学習アドバイザーの役割

2

言語習得の理解

言語習得のプロセス、メカニズム

EFL(English as a Foreign Language)について

3

英語教育の基礎知識

日本の英語教育の現状

英語教授法

評価テスト

4

学習アドバイスの基礎知識

学習理由と動機づけ

アドバイス方法の基本知識
メンタリング/コーチング/ティーチング/カウンセリング

5

学習アドバイスの具体的なスキル

学習者を知る
学習目的を知る
悩み・弱点・つまづきの原因を知る
学習者との信頼関係構築/到達目標の設定

学習プランの立て方

学習プランにそった支援・アドバイスのポイント

英語力レベル別アドバイス方法

技能別アドバイス方法
リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、ディベート、プレゼンテーション

6

学習アドバイスの実践

学習アドバイスの実習体験ワークショップ
模擬アドバイジングなど

 

制度概要

制度の正式名称

日本名:英語学習アドバイザー資格認定制度
英語名:English Study Advisors' Certificate
略 称:ESAC® (イーザック)
*「ESAC」は株式会社アルクの登録商標です

制度の目的

1.プロの英語学習アドバイザー資格の定義
2.プロの英語学習アドバイザー資格の認定
3.プロの英語学習アドバイザーの育成

資格付与機関

■ESAC® 英語学習アドバイザー資格認定制度協議会
事務局をアルクエデュケーション内に設置
事務局長:及川 祐子

■認定委員会:ESACボード(50音順)
委員長:吉田 研作(上智大学名誉教授)
委 員:長沼 君主(東海大学教授)
委 員:藤田 保 (上智大学言語教育研究センター教授・ 同センター長)

<ESACボードの役割>
1.プロの英語学習アドバイザー資格の定義
2.共通カリキュラムの策定
3.資格の認定/団体の認定
4.有資格者の育成への助言

お問い合わせ先

* ESAC® 認定 英語学習アドバイザー資格認定制度および「ESAC® 認定 英語学習アドバイザーコース/実践ワークショップ」について
株式会社アルクエデュケーション内・ESAC 事務局 → esac@alc.co.jp

* TSST について
株式会社アルクエデュケーション TSST事務局 → tsst-support@alc.co.jp

英語スピーキングテスト
TSSTのご案内

電話による、スピーキングテスト

TSST(Telephone Standard Speaking Test)は、電話で受験できる英語スピーキングテストです。アルクは1997年に対面式スピーキングテストSST(Standard Speaking Test)*を開発し、2004年からより利便性を高めたTSSTを提供しています。

TSSTは、自分の言葉で自分の考えを瞬時に話し伝える「口頭運用能力」の測定に特化しており、単なる「文法」「語彙」「発音」の評価にとどまりません。「言語機能」「話題・場面」「テキストタイプ」「流暢さ」を含む多角的な評価基準を採用し、実践的なスピーキング力を測定します。設問は音読や短い応答ではなく、45秒間の自由発話形式で構成され、受験者の本来の力を最大限に引き出します。

TSSTの採点はAIではなく、3名の評価官が担当。結果はレベル1~9の9段階で評価され、スコア(100~995点)も併記されます。さらに、「できていること」「次に目指すこと」の具体的なフィードバックやトレーニング方法が記載された、充実したスコアレポートを受け取ることができます。

*SSTは2021年にサービスを終了しました。



TSST概要詳細はこちらをご覧ください。

受験方法
電話で15分(受験期間中は24時間受験可能)
出題数
10問(回答時間は各45秒)
受験料
8,800円 (税込)
試験結果
専用ウェブサイトでスコアレポートを閲覧
個人受験日程とお申し込み
こちらをご覧ください

TSSTのお申し込みはこちら

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