こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。
英語研修の実施にあたり導入計画を立て、その後の大きな壁と言われているのが「社内稟議の承認」です。
客観的な視点を持つ承認者に、わかりやすく研修実施の必要性、期待する成果などを伝えなければいけません。
おそらく様々な下調べと準備・資料作成が必要になり、お悩みになっている人事・教育ご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、「英語研修」の社内承認までの準備を徹底解説します。
「社内稟議に必要な事前準備を知りたい」「はじめての研修実施で不安がある」という人事教育ご担当者様は、ぜひご一読ください。
~目次~
関連記事:英語研修の導入計画の立て方を徹底解説!
英語研修実施に向けての社内調整
上長への説明前に知っておくべきこと
研修実施に向けて、研修対象者と研修内容を確定させ、ほぼ準備が整ったら、次に必要なことは社内稟議の承認です。(稟議前の準備についてはこちらの記事で詳しく解説しています)
ここまで準備してきたものをまとめたうえで、社内決裁にあたり不足していることはないか確認しましょう。
上長への説明の際、他社事例を紹介できれば説得力が増します。研修会社の多くは、Webサイトに研修の導入事例や導入企業一覧を掲載しています。
「業種・企業規模」や「課題・対象者」など貴社に近い事例を確認しておきましょう。必要な事例が公開されていなければ、 直接研修会社に問い合わせしてみることをおすすめします。
他社事例=実績であり、経験値があるということなので、研修会社選定の大きな判断材料になります。
研修には、対面またはオンライン研修があり、対面研修の場合には会議室など社内の場所の確保が必要になります。
一方、オンライン研修では PC やインターネット環境の準備が必須です。社内稟議を行う際には、この点も承認を左右するポイントになります。
研修には、成果を上げるために「最適な人数」があります。
拠点が全国に点在している企業の場合、 研修実施場所の決定や最適なクラス人数は重要な課題です。こちらも研修会社に事前に相談しておきましょう。
下記の表は、研修スタイルごとのポイントをまとめたものですので、参考にしてみてください。
ポイント | |
---|---|
1つの拠点に集めて研修を行う |
○複数拠点から集めることで、クラス人数を調整できる ○研修メンバーに一体感(横のつながり)が生まれやすい ※移動に時間と交通費がかかる(開始時間など調整が必要) |
・多拠点同時に、会議システムなどで研修を行う ・受講生が自宅から受講 |
○移動の必要がなく研修を受けられる ○複数回の研修を行いやすい ※社内または個人宅でPC・インターネット環境の準備が必要 |
新規の案件の場合は特に、「相見積を行っているか」「複数社の中でなぜその研修会社を選択したか」が問われます。
そのため、以下のような プロセスを経て検討した結果であることを記載しましょう。
その際、「課題・対象者・ゴール・期間・予算」のどこに重点を置いて検討したかがわかると客観的な視点を持って検討したことが伝わりやすくなります。
事前の相見積の依頼とコンペ開催のポイント
【相見積の場合】
複数の研修会社から5社程度に絞り込みを行った後、具体的に相見積を進めていきます。
・見積を依頼する時のポイント
これまでに検討してきた「課題・対象者・ゴール・期間・予算」の5点のすべての情報を伝えた上で見積を出してもらう方法もありますが、「予算」に関しては幅を持って伝えたり、あえて伝えないという方法もあります。
これは、提案内容を確認してから予算に合わせて内容を相談することで、より希望に近い形に落とし込める可能性を残すためです。
また、「課題・対象者・ゴール・期間・予算」の5点の中での優先順位は、必ず伝えるようにしましょう。見積を依頼するにあたり、どこが重要な要素なのかによって、内容は大きく変わります。
【コンペの場合】
3社程度に絞り込んだ後で行うのが、コンペです。
多くの企業では、数社の見積を比較検討して1社に絞り込みますが、大きな予算を組んで全社的な取り組みを行う場合、新規で計画を立てる場合などに、コンペを開催する場合があります。
コンペでは、担当者から決裁者までが一堂に会し、同じ情報を共有することで、その後の採用プロセスがスムーズに進められる利点があります。
社内稟議では、予算計画に基づいた内容であることが承認される第一歩ですので、確認もれのないようにしましょう。
社内稟議を通すために重要なポイントのひとつは、「ゴール・成果指標」を明確にすることです。
英語研修の「ゴール」は、"海外支店と英語でミーティングができる"といった一見わかりやすく見えるものの、数字で測れない場合が多くあります。
この部分を、「準備、進行、意見を言う」などできるだけ具体的な指標として明確に文字化することが必要です。
稟議の承認者が求めているのは、以下の2つとなります。
短期・中期・長期的な研修それぞれが、人材育成計画全体の中でどこに位置付けられるものなのかまで、紐づけて考えてみましょう。
まとめ
ここまで、「英語研修」の社内承認までの準備についてお伝えしてきました。
実際の研修は長期に渡る場合もあり、期間が長いほど様々なことが起こります。事前に、研修計画から承認までの一連の流れを知っておけば、準備をスムーズに行うことができます。
ポイントはいくつかに絞られますので、まずは上長への事前の報告や相談をこまめに行い、その会話の中から、集めた情報のどれが役立つのか、または不足しているのかを確認していきましょう。
お悩みがありましたら、まずは弊社までご相談ください。
アルクエデュケーションでは、英会話からグローバル人材育成に関する企画立案からご相談、学習を継続する仕組み作りのお手伝いもさせていただいております。
ご準備手配が少なく、担当者様の手間を軽減した研修パッケージもご提供しておりますので、ぜひお問い合わせください。
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