学生の継続的な英語学習を支える実践~熊本学園大学経済学部TOEICサポートプログラムの取り組み~
2026年1月23日に熊本学園大学 経済学部 准教授の林幸代先生をお招きし、「学生の継続的な英語学習を支える実践~熊本学園大学経済学部TOEICサポートプログラムの取り組み~」というタイトルでセミナーを実施いたしましたので、その一部をご紹介いたします。
JASM(TSMC熊本)の進出などにより地域でも英語力の重要性が一層高まっている熊本県。こうした背景を受けて、熊本学園大学 経済学部では学部独自のTOEICサポートプログラムを提供されています。
本セミナーではプログラムの構成に加えて、運用の中で見えてきた課題や、学生の反応などについてもご講演いただきました。
冒頭では、プログラム立ち上げの背景と規模の広がりについてご説明いただきました。
本プログラムは、2022年度に林先生が個人で取り組まれていた小規模な実践としてスタートしました。当時の対象者は10名程度で、学内の制度を活用しながらTOEIC勉強会の実施とIPテスト受験料の一部補助などを行っていました。
元々はTOEIC対策を希望する学生に対応するため始まった取り組みですが、徐々に学生のニーズを確認しながら、2023年度に試験的に学部展開、2024年度には正式に学部プログラムとして運用するに至りました。
2025年度現在も学生が「専門分野の知識+英語力」を身に付けられるよう学部で運用されている本プログラムは、規模の広がりに伴って支援内容も変化してきました。
先述の通り、2022年度には限られた希望者を対象としたプログラムでしたが、現在は学部全体を募集対象として、休日に開催されるTOEIC説明会、年3回各先着50名を対象としたTOEIC IPテスト無料受験の提供、長期休暇中のTOEIC講座という3つの支援を行っています。
さらに、目標を持って取り組みたい学生には、30名を定員として有料の「目標突破ゼミ」という発展的な支援も行っています。こちらでは、英語eラーニングALC NetAcademy NEXTの提供と参加者限定のTOEIC IPテストの実施を行っており、学生はより密度の高い支援を受けられます。
英語eラーニングに関してはただ渡すだけでなく、各週の学習時間の目標設定、2カ月ごとを目処に行う学習の進捗確認、さらに進捗が芳しくない学生には対面・個別の面談を設定するなどの非常に手厚い支援体制を整えていらっしゃいます。
各プログラムは休日や休暇期間に実施されることが多く、発展ゼミに関しては有料のプログラムということもあり、当初は先生方も学生の参加率を懸念されていたようです。
ただ実際に2025年度を振り返ってみると、学部全体の15%の学生が何らかのプログラムに参加しており、有料の発展ゼミも1時間足らずのうちに定員に達してしまったとのことで、本プログラムの魅力と学生からのニーズが窺えます。
ご講演の最後には、運用の中で見えてきた課題と今後の展望についてもご説明くださいました。
現状の大きな課題は3つで、1つ目が学生にとっての英語学習・TOEIC受験のハードルの高さ、2つ目が学習継続を支える仕組みづくり・うまく取り組めていない学生への教員からの関わり方、3つ目がプログラムの周知の難しさということでした。
これらは参加された教職員の皆さまのご勤務先でも課題に感じられているようで、講演後のQ&Aの時間では課題の解決策や、実際に林先生が直面された問題などについての質問・コメントを多くいただき、本セミナーは盛況のうちに終了いたしました。
林先生のご講演の詳細や、お話に挙がった英語eラーニング教材の後継版「ALC NetAcademy PLUS」などについてご関心をお持ちいただけましたら、academy@alc.co.jpまでご遠慮なくお問い合わせください。
(文・構成:文教営業部 中村優介)



