大学教員のための教室英語のご紹介
最近、英語で受講できるコースを設置する大学様が増えています。留学生数の増加や学生の英語力向上などに対応するという様々なメリットがありますが、英語で授業を実施することは容易なことではなく、多くの大学様が英語で授業を行うためのFD研修に力を入れています。
そこで、そのFD研修で、「英語で授業を行なうための研修」を担当する講師より研修内容を紹介いたします。
英語での授業に移行する際の留意点(吉中昌國)
「授業の質の低下」への懸念
英語での授業をすることになったときに、専門分野の授業を日本語で実施してきた先生方が最も心配されるのは、授業の質の低下です。「自分の英語力では効果的な授業ができないのでは?」「学生の方でも授業を理解するのが難しくなるのでは?」と感じられている先生方も多くいらっしゃるようです。
そこで、学生に理解しやすいように授業の難易度を下げ、カバーするトピックを減らすことはできますが、そうすると今度は、教育のレベルが下がってしまう心配がでてきます。
授業の質を落とさずに英語で教えるためには、学習目標の絞り込みから、質問の仕方の工夫、学習意欲を強める工夫、効果的なフィードバック、留学生の文化への対応まで、さまざまな角度からのアプローチが必要になります。私の担当している研修ではそれを4つのコツにまとめて考えていきます。
英語で授業を実施するための4つのコツ

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