2018年11月から連載の形でお伝えしてきた、北海道大学人材育成本部における外国人博士課程留学生へのキャリア支援策ですが、3回目の今回が最後となります。外国人労働者の受け入れに関する法整備が進みつつありますが、博士課程留学生や外国人ポストドクターは、いわゆる高度外国人材ポイント制による出入国上の優遇制度(法務省)の対象となりうる優れた人材でもあります。2017年6月9日に閣議決定された「未来投資戦略2017」では、2022年末までに20,000人の高度外国人認定を目指しています。高度な最先端研究を行う人材に対しては国際的な獲得競争が繰り広げられていて、我が国でも条件が整えば、1年~3年の滞在で日本永住資格が取れるようになっています。研究人材を雇用する組織は大学や研究機関だけではなく、研究開発を行う民間企業も契約機関になることが制度化されています。

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