ALC NetAcademy通信は、アルクグローバル通信に生まれ変わりました。 [No.117]

投稿日: 2014/07/07 アルクグローバル通信

文教メールマガジン「創刊10周年にあたって」 御礼のことば 株式会社アルク

株式会社アルク 
会長 平本 照麿

2004年5月、アルクの渋谷の小さなオフィスで創刊した『ALC NetAcademy通信』も、お陰様で10周年を迎え、現在では約3800名の学校関係の教職員の皆様にご愛読いただくまでになりました。ここに、これまで各方面から支えて下さった皆様に感謝申し上げます。
 アルクは語学教育を通して、世界をつなぐヒューマンネットワークの実現を目指しています。あらゆる分野でグローバルな活躍ができる日本人、また日本語教育を通して世界中に日本とつながる人材を育成することが弊社のミッションと考えております。
 さて、この度メールマガジンのタイトルを『アルクグローバル通信』に改め、心機一転スタートすることとなりました。
今後とも引き続きご支援を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

リニューアル後最初のコラム「グローバル人材育成の現場から」では、7月26日(土)に開催予定の弊社セミナーでご登壇いただきます慶應義塾大学のミヤケツトム先生に、博士課程教育リーディングプログラム(オールラウンド型)における「超成熟社会発展のサイエンス」について概要をご報告いただきます。  慶應義塾大学様では、超成熟社会おいて、手本のないところから斬新なソリューションを生み出し、課題発見・解決できる次世代リーダーを育成することに注力されています。文理様々な専攻から集まった学生が、分野の垣根を越えて融合し、チームとして“協働”するために不可欠なスキルとマインドとは?

グローバル人材育成の現場から

専門性と俯瞰力:高度博士人材の育成
慶應義塾大学博士課程リーディングプログラム
(オールラウンド型)
“超成熟社会発展のサイエンス”
慶應義塾大学大学院理工学研究科
博士課程リーディングプログラム(オールラウンド型)

特任教授
ミヤケ ツトム, Ph.D.
20 世紀は高度産業化社会の発展の時代でした第1コラム地球 画像が、これからは超成熟社会の時代が到来する。21 世紀が新たな発展の世紀となるか否か、現在我々は正にその岐路に立たされています。20 世紀を通じて世界史上でも記録的な経済成長を達成しました。しかし、21 世紀に入り一転して、1) 急速な少子高齢化の進展、2)低成長経済の定着などという、いわば超成熟社会に先進国のなかで最初に突入しています。現代の日本社会には、人類の持続可能性を問う地球温暖化やエネルギー・食料問題等、複雑でしばしばトレードオフの選択を要する難問が多数出現しており、一の専門分野では解決できない、複数の文理専門分野を融合して解決の糸口を見出してゆく時代になりました。  

以上の時代背景を受けて、本プログラムでは日本が世界に先駆けて直面する「超成熟社会」で活躍できる高度博士人材を育成し、輩出することを目指しています。本プログラムの特長としては、1)選抜された学生のリサーチアシスタント(RA)としての雇用、2)本格的な文理融合環境での教育、3)産業界および行政体のメンターによる個別指導、4)個々の学習目的に即した海外インターンシップおよび短期留学、5)多種多様な専門分野や経験をもったメンター・教員・RA の活動拠点の場「水飲み場」の提供、が挙げられます。5年間かけて行われる本教育システムの概要は、1)ジョイントディグリー制度を中核としたMMD(主専攻修士、副専攻修士、主専攻博士)システム、2)共通科目の履修、3)学外特別研修、夏・冬キャンプ等への参加、4)主専攻との協調、5)e-ラーニングクラウドシステムの活用の5 項目に集約されます。本プログラムに賛助する産業界および行政体との密接な連携により可能となる文理融合の教育環境の中で、骨太の専門性に加えて独創的な企画力と高いマネージメント力を備える俯瞰力のある高度博士人材の輩出を目標としています。

 本プログラムは、RA が骨太の専門の基盤の上に、俯瞰力を形成するため、主専攻修士(M)の後に副専攻修士 (M)を履修させ、その後に 主専攻博士 (D)を履修させるMMD システムを構築いたしました。このMMD システムを5 年で修了可能とするために、慶應義塾大学は、3 〜 3.5 年の期間に2 つの修士号の取得を可能としたジョイントディグリー制度を本プログラム履修者向けに制定しました。  ジョイントディグリー制度の適応を受けたRA は、5 年間のうち各種の共通科目を履修しますが、“グループプロジェクト演習”は本プログラムの最も重要な科目であり、採用から修了までの5 年間を通して履修する唯一の科目です。本演習では、日本を代表する企業や行政体の部長クラスの有識者の指導を受けながら、少人数のグループワークによって社会の生の課題を知り、問題発見能力や独創的な企画力と高いマネージメント力を備える俯瞰力を磨きます。その結果を、政策提言や企業長期戦略提言に繋げます。  また、特に学外特別研修では、 RA に修士課程における海外インターンシップ派遣(4 週間程度、異文化の中での就労経験)と博士課程における主専攻のための短期留学を課しています。英語コミュニケーションスキルのクラス履修とともに、これらの研修は、将来の国際社会での活躍を念頭に置き、コミュニケーション力や交渉力を身に付ける良い機会になります。  プログラム開始から4 年目にあたる2014 年度、本プログラムは 29 名のRA とともに大きく躍進しております。 2012 年度に採用された一期生9 名のRA は、それぞれ他の分野の副専攻に進み、骨太の主専攻のもと、超成熟社会の難問を解決できる独創的な企画力と高いマネージメント力、それを実行できる強い意志を兼ね備えた博士人材になるべく日々勉強に励んでおります。
さらに詳しいお話をお聞きになりたい皆様は、ぜひ、7月26日(土)のセミナーにご来場ください。まだ若干残席がございます。お申し込み期限は、7月18日(金)です。  セミナーについての詳しい情報は、こちらをご覧ください。

新商品のご紹介

ALC NetAcademy2 Ebooks 登場!
ALC NetAcademy2(NA2)のコンテンツの電子書籍版を7月7日にリリースいたしました。


▽スマートフォン、タブレット対応!
iOSとAndroidのスマートフォン、タブレットに対応。一度ファイルをダウンロードすればオフラインでも利用できるので、接続環境を気にすることなくいつでもどこでも学習できます。

▽NA2の予習・復習に最適!
ALC NetAcademy2 Ebooksでは、NA2に収録されている英文を読み、音声を聞くことができます(一部音声のないサブコースがあります)。Eラーニングの補助教材として、予習・復習にお使いいただくと効果的です。

▽辞書、マーカー、メモ、しおりなど、機能満載!
ALC NetAcademy2 Ebooksを閲覧するリーダーアプリには、単語をタップ(長押し)して辞書を引く(別途辞書ファイルのダウンロードが必要です/無料)、本文にマーカーで線を引く、メモを記入する、気になるページにしおりをはさむなど、紙の教科書やノートに似た使い方ができます。また、デジタルならではの検索機能も充実しているので、Eラーニングとはまた違った角度からNA2のコンテンツの学習ができます。

※リーダーアプリについては下の「対応端末」をご確認ください。
※リーダーアプリの機能については弊社での動作保証対象外となります。


▽今夏の学会で展示予定!
8月5日(火)~6日(水)の外国語教育メディア学会(LET)、8月28日(木)~30日(土)の大学英語教育学会(JACET)の企業展示ブースにて、ALC NetAcademy2 Ebooksを実際に体験いただけます。使い心地を確認できるチャンスですので、ぜひブースにお越しください。

NA2 Ebooks image

<対応コース>
⇒スーパースタンダードコース
  リスニング/リーディング
⇒スタンダードコース
  リスニング/リーディング
⇒初中級コース プラス
  リスニング/リーディング
⇒英文法コース
  レベル別学習/英語のしくみ徹底理解/ドリルランド
⇒PowerWordsコース プラス
  英単語レベル別学習(レベル1~8)
⇒技術英語<基礎>コース
  基礎/語彙
⇒技術英語パワーアップコース
  理系論文攻略/語彙&例文演習
<対応端末>
⇒iPhone
  機種:iPhone4S以上/OS:iOS4以上/リーダーアプリ:iBooks
⇒iPad
  機種:iPad2以上/OS:iOS4以上/リーダーアプリ:iBooks
⇒Android(スマートフォン、タブレット)
  OS:Android4.1以上/リーダーアプリ:Gitden EPUB3 Book Reader
※販売価格等については、担当営業にお問い合わせください。
※本製品はEpub3というファイルフォーマットを採用しています。Epub3とリーダーアプリの仕様により、表示が乱れる場合があります。予めご了承ください。

「ALC NetAcademy2 Ebooks」についてのお問合わせは担当営業、もしくは下記お問い合わせ先へお気軽にご連絡ください。
株式会社アルク教育社 文教ネットワーク部 E-mail:bunkyo@alc-education.jp

リーダーシップ 特別体験デモレッスンのご案内

<7月25日(金)大阪開催:リーダーシップワークショップ・20名様無料ご招待>
現在は学生の間でも求められるリーダーシップスキル。 そのリーダーシップを実行力あるものとするためには何が必要かを体験・体感いただく少人数限定のセミナーを開催いたします。企業向中心のご案内となっておりますが、教育関係者の皆さまにもきっと役立つ内容です。開催場所・時間等詳細に関しましては、下記URLをご確認ください。

学会関連 開催案内

8月~10月
学会情報は、以下ボタンリンク先のWEBページにてご覧になれます。

編集後記

創刊10年を思い返すと、これまでたくさんの先生方にご購読・ご執筆いただいたこと、励ましのメールをいただいたことなど、皆様に支えられてきたことをあらためて実感し、たいへん感慨深く感じます。ある先生から「編集後記のネタを授業で使わせていただきましたー。」とメールを頂戴したこともあるように、編集員として皆様から感動をいただく場面も多々ございました。あらためて感謝申し上げます。 今月より、心機一転「アルクグローバル通信」となります。引き続き、精進してこれからも皆様のお役に立てる内容をめざしてお届けしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。(S)  久しぶりのメルマガ発行。無事本号を皆さまにお届けすることができ、今ホッと胸をなでおろしています。リニューアルにあたり、多くの皆さまのご意見ご協力をいただきました。またご関心をお持ちの分野も多岐にわたることがわかり、今後できるだけ幅広く反映させていただきたいと考えております。今後ともご愛読の程、どうぞよろしくお願いいたします。(M)

アルクグローバル通信は、不定期発行です。次号は2014年9月に発行いたします。
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