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アルク総研ニュース

第33号(通算190号) 2022.6 発行:株式会社アルクエデュケーション/株式会社アルク 文教営業チーム

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今月の注目ニュース
大学教育に関連する有益な情報をアルク総研の視点で集めました。気になる記事はオリジナルをご確認ください。

再開した大学の対面授業 様変わり...オンライン併用、チャットで質問
読売新聞 2022年5月26日

THEアジア大学ランキング、東大6位...TOP100に8校
リセマム 2022年6月2日

今、学生に伝えたいこと、真のグローバル人材とは 東洋学園大学 辻中豊新学長インタビュー
大学ジャーナル 2022年6月3日

大学生活「失われた2年」取り戻す コロナと共生、進む環境設備
産経新聞 2022年6月5日

ハーバード級の難関「ミネルバ大学」合格体験記、"対策できない入試"の攻略法
ダイヤモンド・オンライン 2022年6月9日

コラム

中京大学国際学部 森有礼先生に、講義現場の最新事情をコラムとしてご執筆いただきました。

「学部生全員が留学する」をコンセプトに開設された新学部の初年度、新型コロナという大アクシデントに見舞われた際の、eラーニング教材:ALC NetAcademy NEXTご活用方法をお纏めいただきました。
ぜひ、ご一読ください。

中京大学国際学部におけるALC NetAcademy NEXT等活用事例
森 有礼(中京大学国際学部)


中京大学では2001年度より学部単位でALC NetAcademyシリーズを活用しており、2020年に新設された国際学部でもALC NetAcademy NEXTを導入して、主に1・2年生の学習に供している。以下、その運用事例を簡潔に述べる。

国際学部では、秋学期に1年生全員を対象とした北米での留学プログラムを運営しており、春学期はその準備として学術英語を集中的に教授している。当初の予定では、主として留学終了後の学生に対し、ALC NetAcademy NEXTは英語資格対策のフォローを目指すと共に、特にビジネス分野の実践的な英語運用能力涵養を意図して導入される予定であったが、2020年度は新型コロナ禍のため授業を全面オンライン実施に変更することを余儀なくされた。本学では2019年度よりBYODを導入していたため、オンライン授業に切り替えたことによるシステム上の問題は殆どなかったものの、対面授業を想定した教授方法を大幅に変更せざるを得なくなったため、特に会話や討論・発表の授業では双方向授業に大きな制約が生じた。また最終的に、留学プログラムの実施を2年次に延期せざるを得なくなった。

こうした状況に対応するため、ALC NetAcademy NEXTによる個別学習を1年生の春学期から導入することとなった。
特にオンライン授業のコンテンツを会話や討論・発表・ライティングに集中し、文法・語法・英文読解については同ソフトウェアを活用することで学習内容を分担させた。具体的には、他社の英語運用能力テストに基づく入学時の英語力に応じてTOEIC®L&Rテスト500点/600点/730点突破コースをそれぞれ受講させたが、半期15週間での平均学習時間がそれぞれ約12時間、13時間および15時間となっており、どのレベルでも一定以上の学習環境と時間を学生に提供することができたと判断している。

この学年の1年間の学習成果としては、特にALC NetAcademy NEXTによる学習が強く影響する語彙・文法分野における進捗が確認された。入学時と秋学期終了直前の1月に上述した他社の英語運用能力テストを実施した結果、「4技能の中では特にライティングのスコアが高かった」/「ライティングは語彙・文法のスキルスコアがともに高かった」という分析結果が得られた。ライティングについては学術英語科目における集中指導の成果とも言えるが、その中でも特筆すべきは語彙・文法のスキルスコアの向上であり、同ソフトウェアが学生の学習支援ツールとして機能していることを確認する結果となった。またCEFRによる学生の英語運用能力指標によれば、入学時にA2レベルの学生が34.2%、B1レベルの学生が59.5%であったのに対し、1月期ではA2レベルが24.5%、B1レベルが69.5%という結果になった。
これらの結果から総合的に判断すると、TOEIC®L&Rテスト突破コースによる学習で、特に語彙・文法力の向上による学力の底上げがなされたと言える。こうした傾向は2021年度の入学生についてもほぼ同様に確認されており、継続的かつ反復的な学習が必要な語学学習において、同ソフトウェアの学習支援機能を確認する結果となった。

2021年度以降は派遣留学も実施し、留学プログラムも正常化しつつあるが、そうした状況に対応し、2022年度は特にALC NetAcademy NEXTに加えて、アルク社の『今日から使える!留学&ホームステイのための英会話』を留学の事前指導授業に導入し、同書付属の音声データによる個人学習を推進している。学術英語に加えて、個人学習における総合的な英語運用能力の向上に、これらの教材を相補的に活用することで、今後のさらなる教育効果を期待したい。

アルクセミナー情報

アルクグループ主催オンラインセミナーのご案内です。
今回は2件、ご紹介いたします。

実践知を育む法政大学の教育支援 ~教員・職員・学生が協働するFD・SD実践を目指して~

【日 時】
2022年6月30日(木)16:00-17:00

【ご講演者】
教育開発支援機構 教育開発・学習支援センター センター長(生命科学部 教授)
山本 兼由先生

【参加費】
無料

【定 員】
100名

【詳細・お申込み】
https://www.alc-education.co.jp/academic/seminar

【内 容】
法政大学は15学部と17研究科を設置する私立大学です。「自由を生き抜く実践知」を共有しながら、各学部・研究科の多様なカリキュラムのもと、教育研究が絶え間なく行われています。全学的な教育学習支援は、学位授与を担う学部・研究科を重点レベルと捉え、それを支える授業レベルと全学レベルに整理した体系性に基づき、教育と学習の二面から取り組んでいます。本セミナーでは、本学に就任した教員をモデルに、授業運営を支える本学教育支援の取り組みを紹介します。

第109回 英語の先生応援セミナー 【主体的学びを引き出す英語授業をデザインする】

【日 時】
2022年7月30日(土)13:00~15:30

【講 師】
長崎大学 教授 鈴木章能先生
順天中学校・高等学校教諭 和田 玲先生

【受講料】
① 3,000円(セミナー参加のみ)
② 5,500円(セミナー参加+『外国語学習者エンゲージメント―主体的学びを引きだす英語授業』)

【詳細・お申込み】
http://ndsnet.com/alc-event/20220730/

【問い合わせ先】
alc-event@ndsnet.com

【内 容】
ラーニング・エンゲージメントの実現――生徒が学習に主体的に関われる(engage)ように授業をデザインしてみませんか。
外国語学習者の動機づけ研究で世界的に著名なゾルタン・ドルニェイ教授と言語学習者心理が専門のサラ・マーサー教授の最新共著の日本語版『外国語学習者エンゲージメント―主体的学びを引きだす英語授業』(アルク選書)が今年3月に刊行されました。この翻訳を担当された鈴木章能・長崎大学教授と和田玲・順天中学校・高等学校教諭が、生徒の「主体的学びを引き出す」ために教師は何をすべきかについて、理論面、実践面から提案します。

書籍のご案内
【こどもSTEAMシリーズ】10才からの気持ちのレッスン ・【こどもSTEAMシリーズ】10才からの気持ちのレッスン
 ISBN:9784757439740  税込み価格:1,320円

SNSで話題沸騰!自分の気持ちやほかの人の気持ちとのつき合い方、大人にとっても難しい状況での対し方、どんな人になりたいか、などを考えるワークブックです。「気持ち」をめぐるこれらの問いに、解答例のパターンを示していますので、自分で考える力を育むことができます。しなやかに気持ちとつき合えるようになる一冊です。アルクの小学生向け新シリーズ「こどもSTEAM」の第4弾。

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英耳慣らし英語リスニング2週間集中ゼミ ◆耳慣らし英語リスニング2週間集中ゼミ
 ISBN:9784757439016 税込価格:1,650円

・1日1課、2週間で無理なく「発音のメカニズム」を網羅。
・リスニング練習と発音練習を同時に進めて、理解度をアップ。
・単語に限定せず、「文」や「会話」の自然な音声を自然な速度で、たっぷりリスニング。
「英語の耳づくり」には、「知る」+「聞く」+「言ってみる」がすべて大事!この一冊がお役に立ちます。

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学会関連 開催案内

2022年7月の語学関連学会情報です。


編集後記
本号より編集を担当いたしますTと申します。よろしくお願い申し上げます。
先日、通勤時の地下鉄車内で英語を勉強中、電車が揺れて隣の人に肩がぶつかった際に「コロナのピーク時には人にぶつかることも無かったな」と思い、こんな所でもAfterコロナを感じました。ちなみにその時、勉強に集中するあまり「Sorry」と言ってしまい若干恥ずかしかったですが、その羞恥心に負けないよう、今後も隙間時間の英語学習を続けて参ります。

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