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書籍事例紹介
『TOEIC® L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル』の授業における活用



神谷 奈緒 先生
武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部


1、2年生対象の選択科目「試験英語1」でアルクの『TOEIC® L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル』をテキストとして採用しました。本科目及び受講学生の特徴と本テキストの特長、次に実際の授業内での活用法、最後に本テキストで学習した学生の変化について順に述べていきます。

本科目及び受講学生の特徴

本学では1年生全員がTOEIC Bridge®を受験し、また、全学年にTOEIC® L&R Testの受験を推奨しています。これらの対策として「試験英語1~4」の4レベルの講義があり、「試験英語1」は基礎英文法を復習し、テストに出題される形に整理しながら理解を深める役割を担っています。

本講義を選択する学生は、英文法に苦手意識を持っている者、或いは文法が得意だと思っているにも関わらず、テストになると文法問題のスコアが伸びない者に大別されます。また、実務経験がない為に社会人であればカタカナ語として使用しているようなレベルのビジネス英語ですら意味がわからないという特徴もあります(例 アジェンダ、カンファレンスなど)。

テキストの特長

  1. 品詞、動詞の形、代名詞の形、前置詞、接続詞、関係代名詞の6項目のみ扱っている。これらはそのままTOEIC® L&RのPart 5、6文法問題の頻出順と合致している。
  2. 各文法項目のポイントを簡潔に解説した後は、ひたすらドリルを解く事でこれらをテストに出題される形で体得させる狙いがある。すなわち、ドリルを繰り返す事で習得した文法ポイントを短時間で解答に直結させる事を狙っている。
  3. ドリルは2択の「基本ドリル」→「基本ドリル」を4択にした「復習ドリル」→より本番テストに近いレベルの「チャレンジドリル」と3レベル用意されている。
  4. 全ての英文にはTOEIC® L&R Testに頻出する語彙が使用されている。

授業の流れ

  • STEP1
    テキストの解説部分を宿題として自習させる。
  • STEP2
    この解説部分を更にまとめて発展させた穴埋めプリント教材を授業で配布し、ペアやグループで解かせた後、学生の発表を交えながら板書で確認する。
  • STEP3
    制限時間を設け、テキストの「基本ドリル」を各自解かせる。
  • STEP4
    ペアやグループで解答の根拠を話し合わせ、その根拠を板書させる。
  • STEP5
    上記板書をクラス全体で参照しながら、最後は講師がまとめていく。
  • STEP6
    授業内で解いたドリルに使われている語彙を次回までの宿題として覚えてこさせ、次回授業冒頭で復習する。

学生の変化

クラスが50人以上の規模だった為、講師による一斉授業の時間を極力短くし、学生の個人ワークとペア・グループワークにより多くの時間を割きました。この時間を机間巡視に充てる事で各学生の理解状況を把握でき、進捗の速い学生は「復習ドリル」や「チャレンジドリル」に進ませ、逆に問題を解くのに四苦八苦している学生にはテキストやプリント教材の該当箇所を示して復習させるなど、個別対応が可能になりました。

初回授業では品詞とは何ぞや?という学生も多かったのが、15回の授業を終えた時には全員が品詞の使い分けと動詞の過去形と現在完了、そして代名詞の格を習得し、Part 5タイプの問題をかなり短時間で正解できるようになっていました。基礎文法の定着にはドリルは効果的で、更にテキストが異なるレベルのドリルで構成されている事で、大人数のクラスでも学生のレベル差に対応しやすかったと思います。本テキストは基本的には自己学習教材ですが、授業用教材としても十分に機能したというのが実感です。

TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル

『TOEIC® L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル』(アルク)

頻出する6つの文法問題につき、必要最低限の基礎知識と解法の時短テクニックを確認後、やさしく徐々にレベルアップするドリルをたくさん解く(=習うより慣れる)ことで、挫折することなく実力を養うことができます。
その効果は、著者が企業研修、大学のTOEIC講座で実証済み。英語が苦手で何から始めてよいか分からない人、スコア300点レベルを脱したい人にもピッタリの土台作りドリルです。

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