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デモセミナーレポート
大学職員の為の英会話

留学生や外国人教員とのコミュニケーションに役立つ英語を身に付ける「大学職員の為の英会話」のデモレッスン(45分間)を実施しました。当日の模様をお伝えします。


大学職員の為の英会話‐体験型デモレッスン‐
【日程】 2019年10月18日
【場所】 アルク本社

大学職員の業務に直結したレッスン

アルクでは、受講者の目的や英語力などに合わせて、さまざまな研修プログラムを実施しています。中でも英語の運用力養成を目的としたActive Business Communication (ABC) は、外国人教員や留学生などに対して大学を紹介したり、各種手続きを説明したりする場合など、日々の業務に直結したシチュエーションで「描写する」「説明する」「意見を言う」などのトレーニングを行います。デモレッスンでは、本プログラム初級のExplaining Work(仕事について説明する)に取り組みました。

授業はネイティブスピーカーの講師が全て英語で進めます。担当した講師の英語は、単語の区切りが明確で発音がはっきりしているため聞き取りやすく、また、同じフレーズを繰り返したり、何度も違う表現で言い換えてくれたりするので、安心して授業についていくことができます。

自分の仕事を英語で説明

まずは、参加者同士でペアになり、英語で45秒間自己紹介をします。会話形式なので、相手が話したことに対して相槌を打ったりもします。"Please also talk about your job. "(自分の仕事についても話してください)と指示があり、早速レッスンのテーマであるExplaining Workに入っていきます。

日本語であれば、自分の仕事について話すのはそれほど難しいことではないかもしれませんが、英語となると途中で話に詰まって時間を持て余してしまった人もいたようでした。

講師から"Could you speak for 45 seconds? What techniques can we use? "(45秒間話すことができましたか? どんなテクニックが使えるでしょう?)という質問が投げ掛けられ、グループに分かれて話し合いました。

受講者から挙がったのは、「相手に質問する」「していることだけでなく、その理由も添える」「相手が言ったことを違う表現で繰り返すことで、正しく理解できているか確認する」など。講師はどれも非常に良いポイントだと褒めた上で、これらに加えて何かを説明するときには、who、what、when、where、why、howの5W1Hを意識するといいことをアドバイスしました。

プロセスや方針を学生や教員に理解してもらうには

次のエクササイズはグループで行います。3分間で、「普段の仕事で、学生や教員に説明しなくてはならないこと」を話し合って挙げていき、processes(プロセス)とpolicies(方針)に分けます。グループの代表がホワイトボードに書いたアイデアは、プロセスがschedule(スケジュール)、 classroom changes(教室変更)など。方針はschool policies(学校の方針)、Japanese rules(日本のルール)、attendance rules(出席ルール)などでした。

"What kind of language do we use in explaining process? How do you explain steps?"(プロセスを説明するときには、どんな表現を使いますか? どうやってステップを説明しますか?)という講師の質問に、受講者からはfirst(最初に)、second(二番目に)、finally(最後に)、after that(その次に)といった順番を表す表現が挙がりました。

方針を説明する際は、reason(理由)、example(例)、consequence(結果)の3つを盛り込むといいと講師は言います。「なぜ〇〇をしてはいけないのか」という"理由"、「例えば〇〇のような行動はルールに反する」といった"例"、「このルールに違反すると、こんな人たちに迷惑をかけてしまう」「こんなペナルティが課される」などの"結果"があると、説得力が増すのだそうです。

振り返りとフィードバックで定着を図る

表現のヒントを学んだ後は実践です。2人1組になって、それぞれがホワイトボードに書かれたプロセスや方針の中から、classroom changesやschool policiesなど、それぞれ1つずつ選んで相手に説明。その後、相手の良かった点をフィードバックします。clear(分かりやすい)、interesting(興味深い)、reasons(理由)、details(詳細)など、フィードバックに役立つ表現は、あらかじめ講師がホワイトボードに書き出していたので、受講者はそれを参考にしながら活動を進めました。

最後に担当講師は、「留学生や外国人教員の母語は、必ずしも英語であるとは限りません。ですから、難しい表現を使う必要はなく、シンプルで分かりやすい英語を心掛けてください」と言って、レッスンを締めくくりました。

英会話は、短期集中より複数回のレッスンで

デモレッスンの後は、アルクの担当者が、大学職員向けの英語プログラムの概要を紹介しました。この日、デモレッスンが行われたActive Business Communication (ABC)プログラムは、通常1クラス6名程度を対象に、1回1時間半から2時間、8回から12回行います。7時間×2日間といった集中型も可能ですが、「英会話の場合、集中型よりもできるだけ回数を多く実施する方が、英語力が定着しやすい傾向がある」そうです。

デモレッスンは、数分単位で会話やディスカッション、振り返り、上達するためポイントの説明がテンポよく組み合わされていました。このため、学びをすぐに実践で使うことができるでしょう。短い時間ながら、達成感が持てる内容でした。

(文・構成:大井 明子)

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