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セミナーレポート
モビリティを奪われた多国籍・多文化キャンパス
~コロナ禍での立命館アジア太平洋大学のチャレンジと今後~

我々の多くが、立命館アジア太平洋大学(敬称略。以下、APU)に対して、「大学の国際化というカテゴリーで、常に第1グループに位置する大学」「常に先進的な取組をされている」など、国際化に於いて一歩先を行くイメージを持たれているのではないでしょうか。

事実、94か国(2022年5月1日時点)の学生が「国際学生」として所属し、その割合は全学の約半数にまで及んでおり、講義のすべてが英語かもしくは日本語とのバイリンガルで構成されているなど、多くの大学からその動向を注視される存在であることは、誰もが認めるところかと存じます。

一方で、やはり課題やご苦労も御有りのようです。今回ご講演いただいたAPU佐間野様からは、ポジティブな面ばかりでは無い、とばかりに、現在のコロナ禍に於いて2つの課題が顕在化してきたお話を、ざっくばらんにしていただきました。

その課題として、APUらしい教育(=「混ぜる教育」と表現されてらっしゃいました。詳細は動画をご参照願います)をこの状況下で継続できるのかどうか、という点と、学生の安全と健康を守る、学生の「親」としての関わりが出来るのかどうか、の2点を挙げられています。

またこれらの課題と同時に、コロナ禍だから見えてきた、APUの「混ぜる教育」の仕組みと本質的な価値についても、ご講演内で触れられております。個人的には「APUの学生たちは『異文化』を学ばない」というフレーズが、とても印象的でした。

ご講演後の質疑応答でも、オンライン講義のメリットやピアラーニングの具体例をご紹介いただくなど、参加者様との具体的な情報交換をいただくことが出来ました。

ご講演前、APUと同じ第1グループに位置する具体的な大学名を挙げながら「あの大学は凄い。焦る」とプレッシャーをお感じであるお話をされながら、その表情はどこか楽しんでらっしゃるようにもお見受けしました。そのような教職員の方が多く在籍されるAPUの今後もやはり目が離せない、という思いを強くさせるようなセミナーでした。

以上です。当日の様子を動画でご覧いただくことも可能です。ご希望の際は、academy@alc.co.jpまでご連絡願います。

(文・構成:文教営業部 虎澤将人)

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