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海外留学促進の取り組みについて ~留学準備プログラムの事例紹介~

コロナ禍において活動停止を余儀なくされてきた留学制度ですが、2023年4月から多くの大学により満を持して再開されています。その少し前の2023年1月26日、弊社主催で開催いたしました「大学のグローバル化 情報交換セミナーVol.53」にて、大東文化大学 国際交流センター事務室事務長 谷田部 和宏様に、同大学における留学制度をテーマにご講演をいただきました。皆様の、今期ご活動の参考としていただきたく、その内容を本レポートとして纏めました。ぜひご一読ください。

大東文化大学は、8学部20学科、ほぼ文系の学部・学科から構成されている総合大学です。その中でも外国語学部や国際関係学部、文学部に、留学に関心を持つ学生が多く所属されています。

〇多彩な留学プラン
同大学では、学生の多様な留学ニーズにお応えするべく、多岐に渡る留学プランをご準備されています。ご講演内で紹介いただきましたプランは、以下の通りです。

  • 交換留学プログラム
    単位認定有りの、1年間のプログラム。留学先は英語圏以外にも、アジア圏やフランス語圏など多岐に渡る。給付奨学金有り。
  • 奨学金留学プログラム
    交換留学プログラム同様、単位認定有りの、1年間のプログラム。各学科1~3名の限られた派遣枠にて選抜され、給付奨学金も学費以外に渡航費や生活費まで賄う事のできる金額を支給されている(上限額有り)。
  • ダブルディグリープログラム
    渡航先が中国の協定校限定、3・4年次:2年間のプログラム。単位認定・給付奨学金有り。 ※ご講演いただいた2023年1月現在は休止中。
  • 短期留学プログラム
    2週間から1か月の短期プログラム。単位認定・給付奨学金(一定の成績基準を満たす場合は、通常の金額よりも増額して支給)有り。

これだけ多くの留学プランがあれば、留学を検討している学生の満足度は高くなり、関心の低かった学生にとっても留学への意識を持つきっかけとなる環境であることが、容易に想像できました。

〇学生の背中を押してあげる2つの施策
本ご講演では、上記留学プログラムへの参加を円滑にするための、2つの助成制度についてもご紹介いただきました。

1つ目は、語学検定試験助成制度です。受験料の一定分を大学側でご負担(回数制限あり)する制度で、英検やTOEFL®などのアウトバウンド向けだけでなく、日本語検定試験などのインバウンド向けにも平等に提供している、という点がとても印象的でした。

2つ目は留学準備プログラムです。1~2年生を対象に、学生が留学を躊躇してしまう理由:語学力の不安を解消するため、語学学対策講座を7科目実施されています。着目すべきは、課外では無く、正課授業科目として実施している点です。課外講座の場合は、どうしても講座と遊びやアルバイトなどの誘惑を天秤にかけることになりがちですが、正課授業であれば、心の中での優先度が高くなり易いと思われ、出席率にも良い影響を与えそうです。

また、語学以外にも留学先での英語による講義を疑似体験できるような、英語で専門分野について学ぶ講義など教養系目も8科目設定されているとのことでした。

上記以外にも、本編では留学制度の可視化された成果や課題、また給付奨学金の具体的な金額まで紹介いただいておりますので、よりご参考にしていただける内容になっているかと存じます。

今回ご紹介したご講演は、直接動画でご覧いただけます。ご視聴をご希望の際はメールにて、本文中にお名前とご所属先をご記載の上、academy@alc.co.jpまでご一報願います。

(文・構成:文教営業部 虎澤将人)

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