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信州大学医学部の取組 世界で活躍する医学生を育てたい
~医学英語を正しい発音で学んでもらうために~

11月16日に信州大学の田中直樹先生をお招きし、「信州大学医学部の取組 世界で活躍する医学生を育てたい~医学英語を正しい発音で学んでもらうために~」というタイトルでご講演いただきましたので、その一部をご紹介いたします。

まず、田中先生のご経歴とともに、アメリカでの滞在生活についてお話いただきました。田中先生は海外で学びたいという思いから、アメリカ国立衛生研究所(NIH)にご家族とともに留学されました。留学して良かったこととして、異文化への理解が深まったこと、人脈が広がったこと、そして医師、研究者としてスキルアップできたことを挙げられました。世界中の同年代の研究者や医師と知り合うことができ、視野が広がり、物事の見方が柔軟になったといいます。

田中先生はご自身の海外経験から、学生にも是非留学をして視野を広げてほしいと考えていらっしゃいます。そのため、国際交流推進室での取り組みとして、医学英語や国際化に関する教育の促進を行うほか、留学生の派遣や受け入れの支援を行っています。また、海外の学生が信州大学の大学院で学べるように動画を作成し、招致に注力しています。

入学時に高い英語力を持つ学生も、医学部の6年間のカリキュラムにおいては英語を使う機会が少なく、語彙力が低下してしまっている現状があります。医師に必要な医学英語力を身につけてほしいという思いから、田中先生が取り組まれていることをご紹介いただきました。

海外の医学生と話す機会を作り、世界を知ってもらうこと
COIL(Collaborative Online International Learning)と呼ばれるオンライン国際共修の中で、海外の学生とグループを組み、テーマに沿ったディスカッションを行います。一学年全員が取り組むプログラムとなっており、学んだことを資料にまとめて発表する振り返りの時間も設けられています。

学年が進んでからも、留学へのモチベーションや英語力を維持させること
最先端の研究に触れられるセミナーを実施したり、留学した先輩や留学生との交流会を企画したりしています。国際交流セミナーでは、海外で活躍されている専門分野に長けた様々な先生方にご講演いただいているそうです。

2-3か月の海外実習、双方向の国際交流
医学部のカリキュラム内で実施することで、休学せずに海外での実習経験が可能になっているということです。海外の研究室での研究や、病院での臨床実習を実施しています。また、学生が経済的な理由で留学を諦めないよう、奨学金で経済的なサポートも行っています。安心、安全かつ充実した留学を支援しています。さらに、海外協定校からの医学生も広く受け入れ、日本の医学を学んでもらい、医学部生と交流する機会を提供しています。

入学直後から医学英語をインプット
一学年全員を対象にALC NetAcademy NEXTの医学・医療英語コースを導入し、授業の中で振り返りのテストを実施しています。

最新の医学に関する知見は、英語で「世界に向けて」発表されます。また、臨床医も英語の論文を読んだり、学会では英語で発表したり、英語に密接に触れる機会があります。医療従事者は幅広く医学英語を学ぶ必要があると、講義内で学生に伝えられているそうです。
田中先生は、学生に接頭語や接尾語をはじめ医学英語の法則を覚えてもらい、正しい発音で医学英語を習得してもらうためにALC NetAcademy NEXTを活用されています。一学年終了時に、学生が医学英単語をカバーできるよう取り組んでいらっしゃいます。また、学習結果を可視化するために日本医学英語検定試験の受験を推奨し、学んだ成果を確認できるようにしています。

以上がご講演の概略となります。
田中先生のご講演や、弊社のeラーニング教材ALC NetAcademy NEXTについてご関心をお持ちいただけましたら、academy@alc.co.jp までご遠慮なくお問い合わせください。
(文・構成:文教営業部 石橋咲紀)

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