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山梨大学における国際交流・英語学習支援の実例紹介と工夫~G-Philos(グローバル共創学習室)から始まるキャンパス留学~

1月26日に山梨大学国際化推進センターの英語学習アドバイザー、石川綾美様をお招きし、「山梨大学における国際交流・英語学習支援の実例紹介と工夫~G-Philos(グローバル共創学習室)から始まるキャンパス留学~」というタイトルでご講演いただきましたので、その一部をご紹介いたします。

ご講演では、まず山梨大学でのグローバル化についてご説明をいただきました。2014年度、山梨大学でのグローバル化を総合的に活性化することをミッションとする、国際交流センター(現在の国際化推進センター)が設置されました。当初から石川様は英語学習アドバイザーとして国際交流イベントの運営や英語学習のサポートに取り組まれています。

①英語を中心とする語学力の向上
②海外へ留学する学生へのサポート
③毎日異文化交流ができ、国際的な体験ができるキャンパス
④海外の大学・研究機関との交流、研究の国際的展開と成果の還元

このような取り組みが行われている中で、国際化推進センターはG-Philos(グローバル共創学習室)と呼ばれる国際交流ラウンジを中心に英語や異文化理解に意欲的に取り組むことができる環境を提供しています。

G-Philosは平日9時~19時まで学生が自由に利用できます。教室内は国旗が飾られていたり、カラフルな英語の案内が貼られていたりとモチベーションがアップするような空間になっています。

G-Philos内でのメインイベントとしてEnglish Cafeがあります。主に日本人学生が英会話の練習を行うことを目的に、スチューデントアシスタントの留学生やバイリンガルの英語学習アドバイザーが英語学習のサポートを行います。異文化理解や語学学習を通じて、学生間で互いに学びあう場となっています。English Cafeは期末試験が始まる前の時期に実施し、お昼の時間帯と放課後の時間帯に行われています。曜日によっては外国人教員も参加されるそうです。実施期間中、英語学習アドバイザーは常駐しています。スチューデントアシスタントを担う留学生は面接を行ったうえで採用をしており、メンバーを替えながら1セッションにつき2、3名が英会話やゲームに参加しています。

English Cafe運営側が求めるスチューデントアシスタントの素質として、明るくフレンドリーであることと英語コミュニケーション力が高いことが挙げられました。彼らは高い英語力を持っていますが、英語ネイティブではない学生が多いそうです。日本人学生にとっては様々な国で話される英語を学ぶ貴重な機会になっていると石川様は話されていました。
また、色々な国の文化や言語に触れられるところが、English Cafeの面白さであるとおっしゃっていました。

スチューデントアシスタントには学期の初めにミーティングを実施しEnglish Cafeの運営において大切にしてほしいことを伝えています。日本人学生が参加しやすいようフレンドリーに接したり、すべて教えるのではなくあくまでも英会話のサポート役に徹してもらったりとアドバイスを送っているそうです。さらにスチューデントアシスタントが会話を上手に広げられるようロールプレイで練習も行っています。

English Cafeのほかに国際交流イベントも開催しています。留学生が出身国や地域の文化を紹介する語学カフェを行っています。マレーシアの学生がヒジャブの巻き方を教えたり、ホリデーシーズンにはドイツのクリスマスの過ごし方を紹介したりと、各国の文化紹介をすることで日本人学生も様々な文化に親しみ、留学した気分になれるようなイベントになっているそうです。

また、英語学習アドバイザーによる学習サポートについてもお話しいただきました。
英語学習相談では、目標設定や学習計画のサポートをします。また、学習方法のアドバイスや教材の提案も行います。英語レッスンでは、英会話をはじめ、TOEICなどの試験対策、文法・発音トレーニングを行うことで学生の英語力向上を支援しています。学生とアドバイザー間でMicrosoftのOneNoteを使用して学習記録を確認できるようにしています。アドバイスに関しては、「行動に移しやすい」アドバイスを大切にされているそうです。何を、いつするのかといった5W1Hを意識しながら具体的なプランを提案することにより学生も実行に移しやすくなるといいます。

相談件数として1番多いものはTOEICのスコアアップ対策です。受験経験者はスコアシートを持参、未受験者はALC NetAcademy NEXTの模擬試験を受験してもらい、それぞれの結果をもとに一人一人に合わせた学習アドバイスを行っています。TOEICスコアアップ対策のサポートは以下の流れで行われています。
①今の力を知る(項目別正答率を分析)
②目標設定(短期・長期の目標、パートごとに目指す正答数など)
③具体的な学習プラン(教材・学習時間・場所・どのように行うかなど)
④学習の継続サポート(進捗度を確認)
このようなきめ細やかなサポートを行ってきたことで、継続的にTOEICを勉強し、スコアを465点から930点にまで大幅に上げることができた学生もいるそうです。
英語学習を促進する施策の一つに、「英語自律学習ポイントカード」というものがあります。前述したEnglish Cafeや学習相談、イベントに参加することでポイントがたまり、30ポイント獲得で学内英語試験の受験料の一部(最大3,000円)をキャッシュバックしてもらえる特典を付与しています。

このように、G-Philosを中心にそれぞれの学習の場が学生へのサポートの機能を持ち合わせており、学生たちの国際交流や英語自律学習への取り掛かり、継続に役立っています。

以上がご講演の概略となります。
石川様のご講演や、弊社のeラーニング教材ALC NetAcademy NEXTおよび、英語学習アドバイザーによる自律学習支援についてご関心をお持ちいただけましたら、academy@alc.co.jp までご遠慮なくお問い合わせください。
(文・構成:文教営業部 石橋咲紀)

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