グローバル人材育成の総合ソリューションパートナー 株式会社アルクエデュケーション

ブレンド型学習(eラーニング×対面授業)による医学英語教育の可能性 ~鳥取大学医学部「応用英語」における取り組み~

2025年6月27日に鳥取大学医学部 医学教育総合センター 助教の髙橋洋一先生をお招きし、「ブレンド型学習(eラーニング×対面授業)による医学英語教育の可能性~鳥取大学医学部「応用英語」における取り組み~」というタイトルでご講演いただきましたので、その一部をご紹介いたします。

コロナ禍を経てオンライン学習が一般的なものとなった現代において、eラーニングなどのコンピューターを用いた個別学習と従来の対面授業を組み合わせる「ブレンド型学習」はますます盛んになっています。
今回のセミナーでは、特に医学部での英語教育におけるeラーニングの活用方法についてご講演いただきました。

冒頭では、鳥取大学についてのお話から始まり、授業内で利用されているeラーニングや今回のテーマであるブレンド型学習を導入した医学英語教育の科目についてのご説明をいただきました。
鳥取大学医学部医学科では1年生から3年生で毎年それぞれ英語科目が配置されており、髙橋先生がご担当されているのは3年生の科目です。
利用されているeラーニングはアルクエデュケーションの「ALC NetAcademy PLUS」であり、授業ではこちらの教材を中心として医学・医療系の英文や診療英会話についての授業を行っていらっしゃいます。
また、今回ご紹介いただいた授業ではTOEIC対策のコースも利用し、医学英語だけでなくTOEIC対策にも取り組まれていらっしゃるそうです。

eラーニングの具体的な活用としては、対面授業の1週間前にeラーニング内の1ユニットを指定し、演習した内容を授業内で解説したり、小テストでボキャブラリーの確認を行うといった形でブレンド型学習を実施されています。また、これらの取り組みは成績評価の一部にも組み込んでおり、学生の取り組みを促進していらっしゃいます。

その後、授業でeラーニングを活用することや、eラーニングの内容そのものについて学生から取ったアンケートの結果についてもご発表くださいましたので、一部取り上げさせていただきます。
調査の全体を通しては、eラーニングの活用やeラーニングの内容に対しては多くの学生が好意的な反応を示していらっしゃいました。学生からの実際の声として、eラーニング自体の活用については「いつでもどこでも学習できる」「教材がかさばらない」といったコメントが見られました。また、ALC NetAcademy PLUSについては「実践的な医学英語・TOEICの模擬演習ができた」「スピーキングなど、紙媒体ではできないことができた」などの意見が上がっていました。
特に、「実践」の部分については髙橋先生からも「大きな特色として診療英会話の動画があって、学生も興味を持てるのではないか」といったお言葉もありました。
一方で、「従来の紙媒体に慣れているから少し学びにくい部分もある」といった学生もいたようです。また、「英語学習のモチベーションが低い学生にとっては義務感が出てしまう」というコメントも見られ、こういった点については高橋先生も「いかに学生のモチベーションを喚起するかという課題がある。また、授業でのアクティブラーニングを促すため工夫を考える必要がある。」と仰っていました。

最後に「ブレンド型学習を導入したことで、多様な学習機会を提供でき、学生の英語学習へのモチベーションの向上につながったと考えております」と締めくくられました。

以上がご講演の概略となります。

髙橋先生のご講演の詳細や、ご紹介いただいた英語eラーニング教材「ALC NetAcademy PLUS」についてご関心をお持ちいただけましたら、academy@alc.co.jpまでご遠慮なくお問い合わせください。
(文・構成:文教営業部 中村優介)

Contact

[東京本社]

〒141-0001 東京都品川区北品川6-7-29 ガーデンシティ品川御殿山 3階



ページトップへ
ページトップへ