大学における外国語教育の実践と展望~カリキュラムと自律学習支援~
2025年7月19日に上智大学 言語教育研究センター センター長の藤田保先生と、獨協大学 外国語教育研究所 所長の岡田圭子先生を弊社品川オフィスへお招きし、「大学における外国語教育の実践と展望~カリキュラムと自律学習支援~ 」というタイトルでセミナーを実施いたしましたので、その一部をご紹介いたします。
今年5月に約5年ぶりの対面開催となった福岡セミナーに続き、東京で実施された本セミナーは、以下の2部構成で行われました。
1.「上智大学における外国語教育の取り組み ~授業外学習支援を中心に~」
2.「獨協大学全学共通カリキュラムの英語教育 ~20年間の実践と、これから~」
第一部では藤田先生から、上智大学のCLER(言語教育研究センター)でのお取り組みについてご講演いただきました。また、タイトルにも含まれる授業外学習支援に関して、Language Learning Commons(LLC)が提供する学習相談の場や、外国語を使う機会について具体的なお取り組みを挙げながらご説明いただきました。
CLERは全学の言語教育を担うセンターで、英語だけでなく初習言語、日本語などについてもカリキュラムの開発をはじめとした多様な業務を行っていらっしゃいます。ご講演ではTEAPを活用したレベル別クラス編成を取り入れたカリキュラムなどについてご説明いただきました。
LLCについてのお話では、上智大学に常駐しているアルクの英語学習アドバイザーも登壇し、実際の学習相談の事例も交えながら、現場での学習支援の様子を伺うことができました。
第二部では岡田先生より、2003年から始まった獨協大学の全学共通カリキュラムについてご発表いただきました。現在は多くの大学で採用される習熟度別クラス編成や、コーディネーターによる授業の質の保証といった仕組みをいち早く導入された獨協大学の具体的なカリキュラム編成についてお聞きすることができました。また、授業外の支援として、学習習慣定着のために導入されているeラーニング教材「ALC NetAcademy」や、英語学習サポートルームという設備での英語学習アドバイザー(学内スタッフ+アルクからの派遣)の活用についてもご発表いただきました。
ご発表後には立食形式での情報交換会も実施し、ご講演内容や各大学でのお取り組みなどについての意見交換も活発に行われました。
先生方だけでなく、職員様や英語教育に関わる多くの方にご好評いただき、本セミナーは盛況のうちに終了いたしました。
藤田先生、岡田先生のご講演の詳細や、お話に挙がった英語eラーニング教材「ALC NetAcademy PLUS」、英語学習アドバイザーなどについてご関心をお持ちいただけましたら、 academy@alc.co.jpまでご遠慮なくお問い合わせください。
(文・構成:文教営業部 中村優介)