古くから日本の産業は自然や環境との共生をはかり、利害関係者との間でも、可能な限り共存共栄を目指してきた。江戸時代には、世界に先駆けて循環型社会(サーキュラーエコノミー)を確立していた日本のSDGs達成にかかる価値観や経験には、あらためて学ぶべきものがある。さらに岡山県は、瀬戸内海をはじめとする恵まれた気候や自然環境のもと、庶民教育や医療、国際貢献分野での歴史も長い。こうした背景のもと、岡山大学では国連機関と連携し、SDGs達成に向けて、世界の科学技術人材の育成に乗り出した。この秋、途上国の若く有能な研究者たちの受け入れが始まる。
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