医学・医療英語コース
目標レベルとコンセプト
医学・医療の道を志す大学生や大学院生、医療関連の職業に就いている方々のための、本格的かつリアルな医学・医療英語が学べるコースです。医療関係者と患者さんとの会話に使えるさまざまな表現、医学や健康に関する英語の文書に素早く目を通すコツ、難しい医学用語を効率的に理解する方法など、すぐに役立つ知識やスキルを身に付けられます
対応レベル


- 医師だけでなく、看護師、技師、薬剤師の方にも役立つ内容を盛り込み、「聞く」「読む」「話す」の3技能を中心にトレーニングを行います。医師や医療職を目指す学生から、医療の現場ですでに活躍されているプロフェッショナルの方まで、幅広くお使いいただける教材です。
- リスニングでは、症状や病歴、家族歴などを医師が患者から聞き取る問診の英語表現を、リアルな動画を見て学習します。重要語句の確認、音声の速度を変えてのリスニング、音声認識を使った発話練習、ロールプレイなどを通して、「現場ですぐに使える医学英語」が身に付きます。
- リーディングでは、病気や健康に関する記事のほか、生命倫理に関する話題や紹介状の英文まで、さまざまなトピックを題材に学習を進めます。スキミングやスラッシュリーディング、リーディングスピードの測定などのトレーニングを通して、「速く読む」コツを身に付けていきます。
- ボキャブラリーでは、連結形や接頭辞、接尾辞といった単語の構成要素を学びます。難解な医学用語も、こうした構成要素を知っていれば効率よく覚えられ、綴りから意味を推測できるようになります。各単語の音声も収録しており、発音が難しい医学用語の音にも慣れることができます。
監修者
本コースは、サブコースごとに右記の先生方に監修いただいています。いずれの先生方も医学英語教育に長年携わっており、その知識と経験を生かして収録する英文や単語の選定、内容の監修などをしていただいています。

コース構成
本コースは、「リスニング」「リーディング」「ボキャブラリー」の3つのサブコースで構成されています。リスニングとリーディングは、「聞く」「読む」のトレーニングを中心とした内容で、5ユニットに1回のレビュー(復習)ユニットがあります。ボキャブラリーは医学英単語の構成要素とそれを使った医学用語を覚えるためのドリルが中心で、4ユニットに1回の確認テストをご用意しています。
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リスニング
聞き取りと発話のトレーニング重視。ごく自然なネイティブスピーカー同士の会話の動画を素材に学びます
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リーディング
スキミングなどのトレーニングを通して、素早く英文を読み、大まかに全体の内容を把握できるようになります
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ボキャブラリー
連結形や接頭辞、接尾辞などを学ぶことにより、単語の綴りから意味を推測できるようになります
コース全体の構成

各ユニットの構成



学習の流れ:
リスニング 学習ユニット
「リスニング」サブコースでは、動画を用いて医療現場の会話をリアルに再現。ネイティブスピーカー同士のナチュラルなやりとりを視聴して、患者の訴えを聞き取ったり医療従事者に必要なフレーズの発話練習をしたりします。
1ユニットの学習の流れ
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STEP 1 練習問題
動画を視聴して、その内容に関する設問に解答します。
- 制限時間はありません。
- 動画は何度でも繰り返し視聴できます。
- 結果画面で正解数、正解率、所要時間のほか、英文のスクリプト、日本語訳、解説などを確認できます。
医師と患者のリアルな問診の場面を再現した動画を視聴します。現病歴、既往歴、家族歴の聞き取りの手順を学びながら、そこで使える英語表現を身に付けることができます。
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STEP 2 語彙ドリル
Step 1で学習した英文から語句を抜粋し、ドリルを行います。2回以上不正解だった語句は、語彙ブラックリストに登録されます。
- 各語句を2回出題。そのうち1回不正解だったものはもう1回出題されます(最大3回)。
- 3回のうち2回以上不正解だったものは、語彙ブラックリストに自動的に登録されます。
- 制限時間は1問につき5秒です。
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STEP 3 スピードリスニング
本文の音声を、Step 1の練習問題の0.8倍、1.0倍、1.2倍の速さで聞き、英語を聞き取る力を鍛えるトレーニングを行います。
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STEP 4 ディクテーション
Step 1で学習した本文から重要な表現が含まれる英文を選出。英文の一部を聞き取って入力する「部分ディクテーション」を行います。
- 制限時間はありません。
- 問題数は5問です。
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STEP 5 リピーティング
Step 4で細かい部分まで聞き取った英文を発話します。お手本の音声や波形と比べることができます。
- 音声認識機能を利用します。モバイル環境(スマートフォン、タブレット)では利用できません。
- マイクが必要です。
- 声をしっかり出さないと学習が進まないようになっています。
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STEP 6 ロールプレイ
医療従事者の役になって実際に会話をする練習です。患者の発言を受けてスムーズに英語が口から出るようになることを目指します。
- Step 1で視聴した動画から、表現を一部抜粋して練習します。
- 学習者は医療従事者側の表現を練習します。
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STEP 7 発展学習
ここまでに学習した内容に関して、発展的な関連事項を学びます。医療面接の手順やそこで使えるさまざまな表現、ユニット内に登場するフレーズの関連表現や言い換え表現など、医療従事者には必須の内容を盛り込んでいます。
学習の流れ:
リスニング レビューユニット
5ユニット学習するごとに1回、レビュー(復習)ユニットをご用意しています。ここまでの5ユニットで学習した内容を踏まえ、語彙の総復習と新たな聞き取り問題にチャレンジします。
1ユニットの学習の流れ
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STEP 1 サウンド・マッチ
英語の音声を聞いて、日本語訳を選ぶ4択問題です。直前の5ユニットで学習した50語すべてが出題されます。
- 音声は何度でも再生できます。
- 制限時間はありません。
英語の音を聞いて日本語訳を答える問題です。直前の5ユニットの「語彙ドリル」の語句をすべて出題します。聞く力がしっかりついていないと正解できないので、定着度の確認として有効です。
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STEP 2 練習問題
直前の5ユニットで学習した内容をもとにした英語の音声が流れます。それを聞いて、内容に関する設問に解答します。
- 制限時間はありません。
- 音声は何度でも繰り返し聞けます。
- 結果画面で正解数、正解率、所要時間のほか、英文のスクリプト、日本語訳、解説などを確認できます。
英文の音声を聞き、その内容に関する設問に解答します。英文は、直前の5ユニットで学習した内容をもとに作られており、学習内容の定着度を確認できます。
学習の流れ:
リーディング 学習ユニット
「リーディング」サブコースでは、医学・医療を扱った英文を素材に、英文を速く正確に読むコツと医療に関する語彙を学びます。病気や症状にまつわるものから生命倫理、医師のキャリアに関わるものまで、幅広いトピックを収録しています。
1ユニットの学習の流れ
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STEP 1 スキミング
医療に関する英文が、一部ハイライトされた形で表示されます。このハイライト部分だけを読み、クイズに解答します。
- 制限時間はありません。
- クイズに正解するまで次の画面に進めません。
- このステップには解説はありません。
英文中の主要な語句のみがハイライトされた画面を提示し、どのような内容が書かれているかを解答します。英文を1語ずつ読むのではなく、飛ばし読みをすることでざっと読んで概略を掴む訓練です。
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STEP 2 練習問題
Step 1の英文がすべて読めるように表示されるので、それを読み、内容に関する設問に解答します。
- 英文の長さに応じて制限時間や問題数は異なります。
- 結果画面で正解数、正解率、所要時間のほか、英文の音声、日本語訳、解説などを確認できます。
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STEP 3 語彙ドリル
Step 2で学習した英文から語句を抜粋し、ドリルを行います。2回以上不正解だった語句は、語彙ブラックリストに登録されます。
- 各語句を2回出題。そのうち1回不正解だったものはもう1回出題されます(最大3回)。
- 3回のうち2回以上不正解だったものは、語彙ブラックリストに自動的に登録されます。
- 制限時間は1問につき5秒です。
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STEP 4 主語動詞トレーニング
Step 2で学習した英文を使って、「主語に対応する動詞を探す」トレーニングを行います。英文を速く、正確に読むために必要な力を身に付けていきます。
- すべての動詞を見つけると次のステップへ進めます。
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STEP 5 リーディングスピード測定
スラッシュで区切られた英文を読み、読む速度を測定します。
目標は150WPM(Words per Minute)以上。目標値と自分のリーディング速度のギャップを認識するため、ここで速度を数値で確認します。 -
STEP 6 スピードリーディング
Step 2で学習した英文をさまざまな速度で繰り返し読み、リーディングスピードを上げるトレーニングを行います。
- 150WPM、180WPM、200WPMの3種類の速度で英文が消えていきます。
- Training Modeで2回以上英文を読まないとユニットを修了することができません。
学習の流れ:
リーディング レビューユニット
5ユニット学習するごとに1回、レビュー(復習)ユニットをご用意しています。ここまでの5ユニットで学習した内容を踏まえ、語彙の総復習とさらなる速読のトレーニングを行います。
1ユニットの学習の流れ
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STEP 1 英日語義問題
英語を見て日本語の意味を4択の中から答える問題です。直前の5ユニットで学習した50語すべてが出題されます。
英語の語句を見て日本語の意味を答える問題です。直前の5ユニットの「語彙ドリル」の語句をすべて出題します。
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STEP 2 スラッシュリーディング
問題の本文から抜粋した英文を使い、スラッシュリーディングのトレーニングを行います。意味の固まりで区切られた英文を見ながら、英文に出てくる順番通りに日本語訳をクリックしていきます。
英文を読み、意味の固まりごとに訳を並べていきます。英語と日本語の語順の違いを理解し、英文を読みながら同時に内容を理解できるようになるためのトレーニングです。
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STEP 3 リーディングスピード測定
これまでのユニットで学習した英文の1つを使い、英文を読む速度を測定します。
目標は150WPM以上。目標値と自分のリーディング速度のギャップを認識するため、ここで速度を数値で確認します。
学習の流れ:
ボキャブラリー 学習ユニット
「ボキャブラリー」サブコースでは、連結形、接頭辞、接尾辞といった語の構成要素を学びます。これにより、難解な医学用語の意味を綴りから推測できるようになります。すべての単語に音声がつくので、耳からも医学用語をインプットできます。
1ユニットの学習の流れ
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STEP 1 語彙フラッシュカード
ユニットで学習する9語を確認します。いくつかの単語に共通する構成要素が含まれるので、その意味を考えながら見ていきます。
- 1ユニットで扱う構成要素は3つ、出題単語は9語です。
- 9語のカードをすべて表示させると、次のステップに進めます。
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STEP 2 構成要素マッチング
構成要素の綴りと意味をマッチングさせるドリルです。構成要素が出題された場合は日本語の意味を、日本語が出題された場合はそれを表す構成要素をクリックします。
- 制限時間はありません
連結形、接頭辞、接尾辞といった構成要素の綴りと、その意味をマッチングさせるドリルです。繰り返し取り組むことで、綴りを手掛かりに単語の意味を推測できるようになります。
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STEP 3 スペリング
Step 1で確認した9単語の綴りを学習します。1つの単語が2回出題され、1回目は学習している単語の構成要素の部分が、2回目は構成要素以外の部分も一部伏せ字になって出題されます。
- 1ユニットに付き9単語を学習します。
- 制限時間はありません。
伏せ字の出題の例
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STEP 4 語彙ドリル
Step 1で確認した単語のドリルを行います。2回以上不正解だった単語は、語彙ブラックリストに登録されます。
- 各単語を2回出題。そのうち1回不正解だったものはもう1回出題されます(最大3回)。
- 3回のうち2回不正解だったものは、語彙ブラックリストに自動的に登録されます。
- 制限時間は1問につき5秒です。
ここまでのステップで繰り返し学習してきた単語がしっかり身に付いているかどうかを確認するドリルです。結果画面でこのユニットで学習した単語のリスト(PDF)をダウンロードし、オフラインでの復習に活用できます。
学習の流れ:
ボキャブラリー 確認テスト
4ユニット学習するごとに1回、確認テストがあります。ここまでの4ユニットで学習した内容を踏まえ、構成要素やそれが含まれる単語を総復習します。
確認テストの流れ
制限時間:10分、満点:60点、問題数:48問
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Part 1 構成要素サーチ
英単語と、その綴りを分割した選択肢が提示され、設問で問われる意味を表す綴りを選択肢の中から選んで解答します。
単語の綴りの中から、指定された意味を表す部分を選ぶ問題です。直近の4ユニットで学習した構成要素を覚えているかどうかを確認できます。
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Part 2 英日語義問題
英単語を見て、それに合う日本語訳を選ぶ4択問題です。直前の4ユニットで学習した36語のうち半分の18語が出題されます。
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Part 3 サウンドマッチ問題
英語の音声を聞いて、日本語訳を選ぶ4択問題です。直前の4ユニットで学習した36語のうち半分の18語が出題されます。
- テストの制限時間内であれば、音声は何回でも再生できます。
英語の音を聞いて日本語訳を答える問題です。直前の4ユニットで学習した単語すべてを出題します。聞く力がしっかりついていないと正解できないので、定着度の確認として有効です。
導入事例
【セミナーレポート】獨協医科大学「医学部における英語教育とe-learningの活用事例」
学問を通じての人間形成」を建学の精神に掲げる獨協医科大学では、英語教育に力を入れており、通常の授業はもちろんのこと、海外研修や国際機関におけるインターンシップ、海外からの学生・研究者の受け入れなどさまざまな施策を行っています。
1年次の必修科目「医学英語I」の授業では、ALCのeラーニング教材「ALC NetAcademy NEXT 医学・医療英語コース」を事前学習として活用する反転授業が行われています。「この教材では、患者さんとの医療面接に使える表現や、医学分野の文書に目を通すコツ、医学用語など、実践的な知識とスキルを身につけることができます。長年、医学用語を第一線で教えられている先生方が監修されているので、医学英語教材としてとても信頼できます」と、坂本先生は話します。
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