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活用事例 (2019年4月)

e-learning活用事例

金城学院大学金城学院大学における自習用教材としてのALC NetAcademyの活用

金城学院大学文学部英語英米文化学科
水野 真木子 先生 

 金城学院大学言語センターでは、共通教育科目の「英語コミュニケーションB」(1年次配当)の自習用教材としてALC NetAcademy シリーズを活用している。この授業はCALL教室を利用して行われ、英文をより速く正確に読めるようにするとともに、映像を見ながら自然な英語表現に多く触れて聴解力の向上を目指す内容になっている。学生は、入学時の英語プレイスメントテストの結果によってadvancedとstandardの2レベルのクラスに分けられるが、standardクラスの学生にはALC NetAcademy を使っての自習を義務付けることによって英語力の増強を図り、その成果を成績に反映させている。また、上記プレイスメントテストの成績が低い学生を対象に、「K-Challenge」と名付けているリメディアル英語学習としてALC NetAcademyを使用しての自主学習を推奨している。TA (Teacher Assistant) のサポートの元、真面目に課題に取り組み、2年次に向けてのプレイスメントテストで大幅に得点を伸ばす学生もいる。2018年度よりALC NetAcademy NEXTが導入され、上記のどちらも「総合英語トレーニング 初級コース」を使用している。
 近年の取り組みとして、2017年度より発足した副専攻(実践ビジネス英語)プログラムが、ALC NetAcademy NEXTを自習用ウェブ教材として導入した。このプログラムでは、外国語系以外の各学科より、入学時の英語プレイスメントテストのスコア上位者を2、3名ずつ合計30名を選抜し、各分野でグローバルに活躍できる英語に強い人材を育成することを目的としている。夏休みと春休みの集中講義とオンライン英会話を中心にTOEIC L&R テストのスコアアップを目指し、2年次のカナダでの海外研修をハイライトとする内容であるが、授業の補助としてALC NetAcademy NEXTによる自習を義務付けている。学生は自分の英語力に合わせて、「TOEIC® L&Rテスト730点突破コース」、「同600点突破コース」、「同500点突破コース」のいずれか一つを指定され、それぞれの学習メニューにしたがって勉強する。指定のコースを早く終了した学生には「総合英語トレーニング 上級コース」の学習を勧めている。当副専攻プログラムでは、2年次の前期末までにTOEIC L&R テストのスコアが550点以上であることが2月の海外研修に参加する条件とされている。スコアの足りない学生がギリギリになって集中的に勉強に取り組み、700点以上のスコアを取得したケースもある。2018年度の海外研修に参加できた学生は、そのほとんどが1年間でTOEIC L&R テストのスコアを100点から150点ほど伸ばしており、800点台や700点台にまで達した学生も相当数いた。
 大学での英語学習はもちろん授業が主体になるが、自習用ウェブ教材を補助的に使用することは、学生一人ひとりが自分のペースで自主的に勉強し、習熟度を段階ごとにチェックし、それに応じた復習が可能になるという点で、大変役に立つ。ただ、モチベーションの低い学生に対しては「義務付け」がどうしても必要である現状から、学生が自分から「やりたい」と思うようなコンテンツが開発されれば、非常にありがたい。また、教材の流れや手順に従って学習することがなぜ効果的なのかを学生にもっと理解してもらえるよう、指導方法を工夫したいと考えている。


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