株式会社タダノ
人事部人財開発グループ
板坂英莉佳さん
2019年に創業100周年を迎えた、株式会社タダノ。クレーン、高所作業車、特殊車両など、重力に逆らって人と物を運ぶ製品(Lifting Equipment)の製造に取り組むメーカーです。
海外事業の拡大に伴い、グローバル人材の必要性がさらに高まっている同社では、新たなグローバル研修を導入・計画し、人材育成に力を入れています。
資料:「階層別グローバル人材育成の成功事例4選」をダウンロード
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今回のClass Unlimitedに対し、受講生からは高い評価の声があがっています。回数制限なく受講できたので、月に15回も受講している社員もいました。この受講回数の多さは、満足度の表れだと思っています。
日常で英語を話すことに慣れていない受講生は、初めのうちは話そうと思っても言葉が出てこなかったと言いますが、講師にいろいろなテーマを提示していただき、回数を重ねるごとに発話することに慣れ、「会話を続けるコツが分かった」と、スピーキングへの苦手意識を解消する効果があったと話していました。
プログラムではたくさんの講師の方が担当されていますが、「よく褒めてくれる講師の方の場合、ミスをおそれずに話すことができ、モチベーションがあがった」など、各講師の方の対応によって学習意欲が向上したようです。「どの講師も非常に聞き取りやすくきれいな発音で、ヒアリングの面でも上達した」という感想も聞かれました。毎回、担当する講師、参加する人や受講人数は異なりますが、それぞれの良さがあったようです。
講師とマンツーマンでじっくり会話ができる回もあれば、他の受講者のスピーチの組み立て方を聞いて学べる回もあったと言います。今回は6ヶ月間のプログラムでしたが、「続けて受講したい」という意欲的な意見が受講生から聞かれたことをうれしく思っています。
英語に触れる中で、海外への関心が高まったという受講生もおり、グローバル人材の育成に向けて効果的なプログラムであったといえるでしょう。
弊社は、ドイツ・アメリカに生産拠点、その他にも世界20カ所以上に販売拠点があり、海外への事業展開に力を入れてきました。とくに2019年にドイツのDemagブランドのクレーン事業を買収して以降、さらに積極的に海外進出に取り組んでいます。
グループ企業全体で約4500人の社員のうち半数以上は海外社員で、以前と比べて確実に英語でコミュニケーションする機会が増えています。海外での営業活動に携わる社員や海外子会社に関わる業務を担当する社員だけではなく、職種・部門にかかわらず、英語力の必要性が高まっているのが現状です。
弊社ではもともと一定の英語力を有する社員が少なくありませんが、ミーティングでどのように会話を進めていったらいいのかといった実践的な英語力が不足しており、社内の部署からも実践的なビジネス英語教育の要望が寄せられていました。以前からオンライン英会話を実施していましたが、ビジネス英語に特化したプログラム内容に魅力を感じ、アルクさんのClass Unlimitedを新たに導入しました。
その結果、従来のプログラムではなかなか力が伸びなかった社員もレベルアップできたという実感が得られたようで、英語を学ぶというより、使うことに重点をおいたプログラムの成果だと思っています。
また、集合研修ではなく、受講生個人が好きな時間に予約して受講できるシステムだったので、運用しやすさの面でもプログラムの良さを感じました。
1919年創業。1955年、日本で初めて油圧式クレーンを開発する。
「Lifting Equipment((移動機能付)抗重力・空間作業機械)」を事業領域とするメーカーとして、製造から販売、アフターサービスまで一貫して、高い品質とサービスを提供。
LE世界No.1、海外売上高比率80%、平時の営業利益率20%を長期目標に掲げる。
国内にとどまらず、世界にも20以上の生産・販売拠点を持ち、近年はますます精力的に海外事業の拡大に取り組んでいる。
株式会社タダノ 人事部人財開発グループ。
2021年に県外の大学を卒業後、出身地である香川県に戻ってタダノに入社した。
入社以来、人財開発グループの教育チームに所属し、主に社内教育を担当。グローバル研修、新入社員研修を含めた階層別研修のほか、自己啓発を促す施策として実施する通信教育など、社員教育全般の運営に携わる。
昨年度より新たにスタートした「ALC Class Unlimited」の導入を主導した。
グローバル人材育成の必要性を強く認識し、グローバル人材への第一歩を後押しする教育の取組みを進めていくことを目指している。