アイホン株式会社
人材開発課
桔梗 真衣さん
インターホン、ナースコールの製造・販売を行う業界最大手のメーカー、アイホン。
国内にとどまらず、北米・欧州を中心として海外へも販路を広げてきました。
現在はアジア・オセアニア地域の販売体制の強化を進めており、さらなる海外事業の拡大を目指してグローバル人材の育成に向けた本格的な取組みをスタートし、新たな研修を導入しました。
研修の成果や今後のビジョンについて聞きました。
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弊社では中長期的な事業戦略の柱の一つとして海外の売上拡大を掲げており、実現に向けた人材育成が課題となっています。製品開発においては、海外のマーケットをセグメントに分け、それぞれ現地のニーズに合った物づくりを目指していく考えです。その中で、海外拠点と連携して業務を行い、国内と海外の橋渡しができるエンジニアの育成が必要とされています。
しかし、弊社の開発部門の拠点は国内に1カ所であり、ドメスティックな環境下で、海外への関心が低い傾向にあります。そうしたマインドを切り替えるため、まずは海外に対してのネガティブな印象や不安要素、抵抗感を払しょくすることを目的とし、35歳以下のエンジニアを対象にしたグローバル研修をアルクさんにお願いしました。
また、「英語を1日に1単語ずつ学んでいく」「いずれは海外のエキスパートが集まる組織の一員として働きたい」「海外での業務に携わりたい」といった、海外に関わる前向きな意思が複数の社員から聞かれました。狙い通りの研修が実施できたと感じていす。
受講内容とその成果に対し、経営陣からも高い評価が得られました。この成果を踏まえ、次はマネジメント層を対象にしたグローバル研修を実施する計画です。マネジメント経験がある社員のグローバル意識を高め、海外赴任できる人材を育成できれば、海外事業拡大の大きな力になると考えています。また、マネジメント層の意識を変えることで、若手社員が海外事業へのチャレンジを希望した時、その後押しができるような環境づくりにもつなげていきたいと考えています。
将来的には、全社で海外事業の拡大という目標を共有し、各社員が海外への関心を持ち、それぞれの部署で主体的に海外事業に関わるようなマインドを醸成するのが目標です。
今回の研修を足掛かりに、弊社のグローバル化が進んでいくことを期待しています。
1948年の創立以来、70年以上にわたってインターホンの普及に努めてきた。
インターホン、ナースコールの専業メーカーとして培ったコミュニケーションとセキュリティの技術は、住宅、病院・介護施設、オフィスビルなど、人が生活するさまざまなシーンで活躍。現在、世界70ヶ国で製品の輸出・販売を行う。
宅配業者と連携して再配達を減らすシステムの開発、インターホンとスマートフォンを連動させるアプリ開発など、新たな製品、サービスの提供にも取り組んでいる。
アイホン株式会社 人材開発課。千葉県出身。
愛知県内の大学を卒業後、アイホンに入社した。人にやさしく、社員を大切にしている企業だと感じられたのが入社の決め手。
入社2年目でありながら、主戦力として人材開発の業務にあたる。同社で初めての本格的なグローバル研修の企画・運営を担当した。会社全体を俯瞰し、多様な部署とその社員と関われることに魅力を感じながら業務に従事する。
研修などの取組みを通じて全社員のグローバル意識向上を目指すと同時に、自身も将来は海外での業務に関わることを目標としている。
写真左:桔梗真衣さん、右:同課課長 町田力哉さん