株式会社富士通ラーニングメディア
ナレッジサービス事業本部
グローバルラーニングサービス部
石橋 宏路さん
課題 |
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富士通グループは世界各地に多くの拠点を持ち、海外のお客さまともビジネスを行っています。近年、ますます加速するビジネスのグローバル化に伴い、当社でも人材育成の必要性が高まっています。
若手グローバル人材育成スキームの一環として、入社1、2年目の社員を対象に、TOEIC600点取得を目指すeラーニングプログラムを提供しています。600点以上を取得すると、入社4年目からの選抜研修「GCDP研修(5日間の海外研修を含むプログラム)」にエントリーすることができます。
ただ、この方式では入社3年目に「学びの空白期間」が生じてしまいます。ビジネスの現場で自分の専門性を高めてほしいという意図がありましたが、空白期間を解消するべく、2019年度からは入社3年目に「グローバル基礎研修」を導入しました。こちらもTOEIC600点以上取得者が対象です。
グローバル基礎研修では「個にフォーカスする」ことをコンセプトに、TOEICのスコア別に受講者を3クラスに分けています。このうち、初級クラスに当たる「Awareness & Literacy」の企画・運営をアルクさんにお任せしています。
このクラスはTOEIC600~695点取得者が対象のため、英語を話すことに自信がない人も多いのが実情です。オールイングリッシュでも彼らを上手に促し、発話を引き出すことのできる講師が必要となるため、講師陣に信頼がおけるアルクさんにお願いしました。
内容はアルクさんの集合研修プログラム「グローバルマインドセット<シミュレーション編>」をベースに、こちらの希望を採り入れながらカスタマイズしていただきました。メインとなる外国人講師の他に、5、6名の外国人キャストが各グループに1名入り、アクティビティやディスカッションを一緒に行います。ケーススタディでは、富士通グループ内でのヒアリングを基にまとめた事例を素材として用いました。
研修の最後には、受講者全員にアクションプランを書いてもらいます。どの受講者も「研修で学んだこと・気付いたこと」「今後取り組みたいアクション」などが具体的に書き込まれており、研修を通じて気付きが得られていることがうかがえます。
グローバル基礎研修を導入したことで、入社1年目から4年目までの若手グローバル人材育成スキームがしっかりと整いました。今後は内容をブラッシュアップしながら、このスキームをしっかりと回していきたいと考えています。
1977年設立。国内最大規模の総合人材研修企業として、企業の人材育成のトータルソリューションを提供する。あらゆる業種の企業や公共機関・団体を対象に、「ITテクニカルスキル」から「ヒューマン・ビジネススキル」まで、オープンコースを約1,500コース、年間96,000人の受講者に提供している。