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事例紹介

                        

インテージテクノスフィア

技術力とコミュニケーション力を兼ね備えたSIerを目指して

株式会社インテージテクノスフィア 大塚 しほりさん

株式会社インテージテクノスフィア
経営企画部 人財組織グループ

大塚 しほりさん

企業向けの情報システムの企画、構築、運用を手がけるシステムインテグレーター、インテージテクノスフィア。最先端の情報通信テクノロジーに加え、国際ビジネスを牽引する人材育成にも力を入れる同社の研修事業について、大塚しほりさんにうかがいます。

課題 課題
  • 英語対応業務の人員増加を目指す
対象者 対象者
  • 若手社員中心 (手上げ・上長推薦での参加もあり)
研修内容 研修内容
成果 成果
  • 英語業務対応可能な社員の増加
  • 受講終了者を中心に社内で英語学習クラブの立ち上げ
  • 英語学習への積極的な取り組みの機運を作ってくれている

お客様の声

まずは、英語業務に関わる社員の語学力強化から

2017年から採用いただいているビジネス英語研修について、導入の背景と概要を教えてください。

大塚弊社はエスアイヤー(SIer=System Integrator)として、医療・医薬、旅行関連産業をはじめ、国内外さまざまな事業分野の企業様より、システムの開発や運用を受託しています。外資企業や多国籍企業を担当する社員は、当然、英語を使っての業務が必須となります。ビジネス英語研修は、そうした社員の英語力の底上げを目的に導入しました。

研修期間は半年間で、1回2時間、24回の構成ですから、じっくり学びを深めていくことができます。期間前半では、ビジネス英語のインプットをしっかり行ない、後半で実践的な応用力を鍛えて、最終的には成果発表として、社内で英語のプレゼンテーションを行うという流れです。

受講者はどのような方たちですか。

大塚基本的には、TOEIC600点以上の社員が前提です。外資系企業の担当など、英語活動が必要な部署の社員や、将来的に英語が必要となる部署の社員、および、部署とは関係なく、純粋に英語を学びたい社員という、2つのカテゴリーで参加者を募っています。前者は今すぐ英語力を伸ばす必要がある人たちですが、後者については、キャリア形成支援の意味あいも含めて募集しています。こちらから声がけをして、本人と上司の了解が得られれば参加してもらうこともあります。

社員のみなさんの英語力に関して、どのような点が課題だとお考えですか。

大塚英語でのやり取りが求められる現場では、場合によっては通訳さんに入っていただき、話をしてもらうこともありますので、自ら英語を話して業務を遂行することができる社員を、もっと増やす必要を感じています。お客様は当然、英語が通じるベンダーさんを歓迎なさいますし、英語でやり取りができるカウンターパートを期待されるからです。柔軟なコミュニケーション能力という意味では、業務を離れた社交の場でも、英語を介して親しい人間関係を構築できる力が求められます。そういう人材を増やすことが、当面の課題だと考えています。

修了者を中心に「英語クラブ」を結成。社内で高まる英語学習の気運。

アルクエデュケーションの研修を選択された決め手は何ですか。

大塚コンテンツのクオリティが担保されている点が、やはり大きかったです。今は独学用のコンテンツも多く出ていますが、質はさまざまですし、自分で講師を選ぶプログラムも、講師のスキルや質は千差万別です。その点アルクの研修では、どの講師についても、英語のスキルや、教え方のクオリティが、ムラなく担保されています。やむを得ない事情で担当講師が休むようなことがあっても、代替で来てくださる講師も同じように質が高いので、安心してお任せできるという信頼感があります。

英語に対して引っ込み思案な受講者や、内気な受講者に対しても、講師の方が常に親身に寄り添って、コミュニケーションに必要なマインドセットのところから、丁寧にリードしてくださるのです。「ここでは間違っても失敗しても、気にしなくてだいじょうぶですよ」というメッセージを、しっかりと伝えてくださるので、学習に対する受講者の姿勢が、どんどん積極的になっていきます。

受講者の反応や感想などはいかがですか。研修を修了した社員のみなさんが、後輩の方たちのよい刺激になっているとうかがいましたが。

大塚初期の研修に参加した人が、今では管理職になり、その部下がまた研修に参加するといったことも増えてきていて、全社的に英語学習の機運が高まっているように思います。2018年の受講者の方たちなどは、「研修が終わって、また英語を話さない生活に戻るのはもったいない」と言って、自主的に「英語クラブ」を立ち上げてくれました。

このクラブは最初5人でスタートし、今も週に1度のペースで活動を続けています。研修を受けていない人たちも含めると、現在15人ほどの社員が参加しています。英語研修にはTOEIC600点というボーダーラインがありますから、英語の学習に意欲があっても、すぐには研修に参加できない人が、けっこういるのです。そういう人たちにとって、「英語クラブ」の存在は、よい受け皿になっているように思います。

株式会社インテージテクノスフィア 大塚 しほりさん

英語で学んだノウハウを活かし、日本語でのプレゼン力も向上

具体的な研修成果については、どのように評価していらっしゃいますか。

大塚研修によって、英語で伝えようとする意欲が、確実に強まります。自分では進歩の度合いがよくわからなくても、仲間から「はじめの頃とは全然違う」と言われ、モチベーションが高まる人もいます。

プレゼンテーションスキルも、確実に向上すると思います。実際に、「研修に参加した部下が、成果発表で見違えるようなプレゼンをした」と感激し、とても喜んでくださる上司もいます。おもしろいことに、英語を介して効果的なプレゼンのコツを学ぶので、日本語のプレゼンテーションまでスキルが向上するようです。

このほか、研修後に海外視察のチャンスをつかんだ社員もいれば、細かいことですが、英語のミーティングでプレッシャー無く話せるようになったという声も、受講経験者からよく聞きます。デリケートな業務を英語で確実に遂行するうえでは、大きな一歩だと思います。

コロナ禍により、研修は途中で対面からオンラインに切り替わりました。支障はありませんでしたか。

大塚最初はみなさん、Zoomの扱いがぎこちなかったのですが、すぐに慣れてスムーズに移行できました。オンライン研修は、自宅でリラックスして参加できるのが、いい点だと思います。育児中の社員などは、保育園のお迎えから急いで戻って受講したりしていましたから、もし会社で対面研修という従来の形であれば、参加が難しかったかもしれません。研修の内容や成果という点では、対面でもオンラインでも、大きな違いはないという印象です。

ビジネスパーソン向けの英語研修を、企業のグローバル人材育成という観点では、どのように捉えていらっしゃいますか。

大塚それほど意識はしていません。技術関連の仕事では、グローバル人材を育てるという側面は、どうしても優先順位が低くなってしまうのです。ただ英語力については、現実に外資系のお客様がいらっしゃいますし、英語で業務活動をする場面もありますから、底上げは不可欠です。英語を活用する部署の社員から始めて、周囲の人たちにも英語学習の啓発をしていきたいですし、英語学習を習慣化してもらいたいという思いもあります。

マネジメントやヒューマンスキルの強化にも意欲

今後の人材育成計画、研修事業の展望をお聞かせください。

大塚英語に関する研修は現行のものだけで、「英語の基礎」の部分の研修には、まだ手がついていません。現行の英語研修の参加レベルに届かない社員が多数いますので、その人たちへのアプローチという意味では、先ほどお話した「英語クラブ」のような取り組みが、会社ぐるみであってもいいのかなと思っています。

弊社の研修は、全部合わせると20種類以上にのぼります。昨年度は新入社員研修を含めて、年間150日以上、何らかの研修を実施していました。社員数500人規模の会社としては、それなりに充実した研修ラインナップだと思います。

ただ、これまではどちらかというと、テクニカルスキル寄りの研修が中心でした。たとえばプログラミング、統計、数学などに力を入れてきたわけですが、ここ数年で、営業研修や幹部職向けのマネジメント研修にも、より積極的に取り組むようになりました。テクニカルスキルはもちろん、マネジメントやヒューマンスキル面も強化して、これからの時代に対応できる人材の育成に、取り組んでいきたいと考えています。

株式会社インテージテクノスフィア

マーケティングリサーチ業界国内トップクラスのインテージグループにおいて、ビジネスインテリジェンス事業を一手に担う。幅広い業種に対応し、それぞれの業界特有のニーズについて、最先端のシステム開発技術や独自のシステムサービスを駆使した、最適なソリューションを提供する。

大塚 しほりさん

大学時代、経営やリーダーシップ論などの講義を通じて人事に関心をもつ。卒業後、ビジネスの現場を知るため株式会社ロフトに就職。その後、社会保険労務士法人に転職し、人事労務の基礎を経験したのち、2018年にインテージテクノスフィアに入社。人材開発を担当し、主に社内研修の企画運営を行うほか、採用業務にも携わっている。

大塚 しほりさん