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グローバルリーダーとは?定義と育成方法を解説!

グローバルリーダーとは?定義と育成方法を解説!

こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。
グローバルな市場で成功するためには、異文化を理解し、チームを導き、適切な戦略を立て、実行するリーダーが不可欠です。今、グローバルビジネスを成功に導く「グローバルリーダー」の育成の必要性が高まっています。

この記事では、グローバルリーダーの定義や、その育成方法についてお伝えしていきます。次世代のビジネスリーダー育成に注力している、もしくは、その方針を検討中の人材開発担当者やマネジャーの皆様の参考になれば幸いです。


1.グローバルリーダーとは?

グローバル人材の定義

まず、グローバル人材とは、どのような資質をもつ人の事を言うのでしょうか。文部科学省のグローバル人材育成推進会議の最終報告を見てみると、以下の様な要素を上げています。

  • 1. 日本人としてのアイデンティティ
  • 2. 広い視野に立って培われる教養と専門性
  • 3. 異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性
  • 4. 新しい価値を創造する能力
  • 5. 次世代までも視野に入れた社会貢献の意識

グローバルリーダーの定義

グローバル人材の中でも特に、国を超えて、異なる背景を持つ人々をリードし、国際的な戦略やビジョンを持って組織を導く能力を持つ人材は、グローバルリーダーと呼ばれます。



2.グローバルリーダーの重要性

グローバルリーダーが必要とされている背景

グローバルリーダーが必要とされている背景には、以下のような理由が挙げられます。

  • 1)グローバル化のさらなる進展
    多くの企業が国境を越えて事業展開し、異なる文化や背景を持つ人々とのコミュニケーションや協力が求められるようになりました。
  • 2)技術の進化
    インターネットやデジタル技術の普及により、情報の収集やビジネスの遂行が迅速に行われ、世界中の人々との連携が容易になりました。
  • 3)文化的な多様性の広がり
    企業内での多様性が一般的になり、異なる文化や価値観を持つ人々との共同作業が日常的に求められるようになりました。
  • 4)ビジネス環境の複雑化
    グローバルな競争、政治的・経済的な不安定性、環境問題など、解決が難しい問題が増加しています。これに対応するためには、異なる文化や背景を持つ人々との協力や、多角的な視点からの戦略的思考が求められます。
  • 5)人材の流動化の激化
    人材が国や地域を超えて流動するため、異なる背景を持つ人々をマネージメントする能力が求められるようになりました。

これらの背景から、グローバルリーダーには、異文化間のコミュニケーション能力や戦略的思考、多様性を活かす能力など、特定のスキルや視点を持ったリーダーシップが求められるようになっています。


3.グローバルリーダーに求められる能力・スキルは?

アルクが、企業の人事・教育ご担当者からよくお聞きするグローバル人材の要件をまとめたものが次の図に示した3つのステージです。
グローバルリーダーは、Stage1の「国内要員/グローバル要員」やStage2の「グローバルプレーヤー」に必要とされるスキルを身につけた上で、更にStage3の「グローバルに活躍できるリーダーとしてのマネジメント、コミュニケーションスキル」を習得する必要があります。

  階層 必要なスキル 具体的なスキル・知識 (ビジネススキル、語学レベル)
Stage 3
グローバル リーダー
Global Leader
グローバルに活躍できる
リーダーとしてのマネジメント・
コミュニケーションスキル

リーダーシップ領域
・リーダーとしての行動・コミュニケーション力
・知識・経験(戦略策定力、経営能力、管理能力、リスク認識、判断力など)
・チームビルディング力 (チームを導く力)

Stage 2
グローバル プレーヤー
Global Player
海外とのビジネスに
対応できる知識・スキル

ビジネスコミュニケーションスキル
・論理的思考力・展開力
・Assertiveness(自他ともに尊重しながら、自己主張をする)

ランゲージ系領域
・高度な英語力

異文化コミュニケーションスキル系領域
・異文化に対する理解力、適応力

Stage 1
国内要員/
グローバル要員
Domestic Player/
Global Player
Candidate
国内外で共通して
求められる仕事の基本

ビジネス知識・経験
・自身の専門領域や関連領域、ビジネス全般に関する確固たる知識と経験

ランゲージ系領域
・基本的な英語力

対人能力
・対人理解力、対人影響力、チームワークなど

マインドセット
・国内/グローバル環境で多様な価値観を活かすことができる

グローバル人材の育成に必要な学習領域は、以下の図のようにまとめることができます。
異文化理解、英語、ビジネススキル/リーダーシップスキルの3つがあります。
グローバルリーダーになる人材は、これら全てを網羅することが望ましいと考えられます。


4.グローバルリーダーの育成方法

それでは、社員をグローバルリーダーに育てるには、どのような方法があるか見ていきましょう。

国内の研修やセミナーで学ぶ

上述の3つの領域を、国内研修やセミナーに参加することで学ぶことができます。
研修形態はオンライン、集合研修、プライベート研修など様々です。

受講する社員に合った学習期間やレベルの選択が可能です。

  • ビジネス英語研修
    実際のビジネスシーンを想定したロールプレイや、ディスカッションなどを通してすぐに職場で使えるスキルを身につけます。
    また、英語で実務を行うなら、自分の考えや情報を的確に相手に伝え、折衝、交渉ができる運用力を身につけることが望ましいので、スピーキング力を徹底的に強化するトレーニングも有効です。
  • グローバルマインドセット異文化理解研修
    語学力とともに、文化と価値観の壁を乗り越えるマインドセットと、コミュニケーションスキルをベースにしたグローバル対応力を学びます。自国のことをしっかり学んだ上で、同時に関心と敬意をもって他国の文化に接することで、相互理解を深めていくことも重要です。
  • ビジネススキル・リーダーシップ研修
    経営戦略やマーケティング、アカウンティングなどの基礎的なビジネススキルや、異なる文化や市場の特性を理解し、それらに対応できるグローバルなリーダーに成長するためのスキルを習得します。

海外のビジネススクールで学ぶ

海外研修には、グローバル人材育成を加速化できる要素が備わっています。 英語の基礎力に不足がある場合は、海外研修の成果を最大化するため、国内研修や自己学習プログラムなどを先に受講することをおすすめします。

海外研修の中でも、エグゼクティブエデュケーションプログラムは、グローバルな組織をマネージメントするリーダーや経営層を養成することを目的としています。参加者には、様々な国々から参加しているエグゼクティブと意見交換ができる高い英語力、ビジネススキルが求められます。

エグゼクティブエデュケーションの目的

1. グローバルリーダーとしてのマインドとスキルの習得
2. 世界の一流ビジネスパーソン達との「ネットワーク」構築
3. 最新のグローバルビジネス動向の把握と検証


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まとめ

この記事では、グローバルリーダーが必要とされている背景や求められるスキル、育成方法について考えてみました。

アルクエデュケーションでは、グローバルリーダー育成の研修グローバルマインドセット異文化理解研修ビジネス英語研修、そして海外のビジネススクールで学ぶエグゼクティブエデュケーションのプログラムもご用意しております。

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