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【人事担当者必見!】海外赴任前の社員の英語力をどこまで伸ばすか

【人事担当者必見!】海外赴任前の社員の英語力をどこまで伸ばすか

こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。

海外赴任前に社員の英語力をどこまで伸ばすかについては様々な考え方があり、実地で何とかなるだろう、という話も耳にします。

しかし、お互いの理解に齟齬の無いコミュニケーションがとれるかどうかが、関係構築に大きく影響することも事実です。

現地で即戦力として稼働するためには、赴任が確定したら一刻も早く学習をスタートし、渡航時にその社員にとってのベストな状態にまで英語力を引き上げておくことが理想です。

この記事では、海外赴任に必要とされる英語力やその学習方法についてお伝えしていきます。駐在員を送り出す人事ご担当者様の参考になれば幸いです。

資料:「今、必要とされるグローバル人材の要件」をダウンロード


1.海外赴任に必要な英語力とは?

1) テストのスコアから見た海外赴任に必要な英語レベルの目安

ビジネス経験やスキルによって一概には言えませんが、英語を使ってできることをTOEICとTSST※のスコア別にまとめたのが以下の表です。これによると、海外赴任はTOEIC700点以上、TSST6以上が必要なことがわかります。

※TSST:アルクのスピーキングテスト

目的 英語を使ってできること 英語レベル
国内での簡単な英語業務 簡単な電話応対、e-メール対応、
接客応対、プレゼンテーション、など
TOEIC 500点以上
TSST 4以上
海外出張
(その業務の内容に精通していれば
英語で業務をこなすことができる)
ミーティング
プレゼンテーション
自分の意見を言う
TOEIC 650点以上
TSST 5以上
海外赴任
(自分の言いたいことを
英語で言えるレベル)
ネゴシエーション
テレフォンカンファレンス
ファシリテーション
Public Speaking、など
TOEIC 700点以上
TSST 6以上
(総合商社赴任可能レベル)
ビジネススクール参加レベル
(エグゼクティブエデュケーション)
世界各国のマネージャー、経営者と
ビジネスアイディアなどについて
ディスカッションができる。
TOEIC 850点以上
TSST 6以上

2) 海外赴任に必要な英語力は、企業によって異なる


・社内規定を設けている会社

主に総合商社に多いですが、海外駐在員の候補者になるには、TOEICやスピーキングテストで一定のスコアをクリアしていなければならない、など規定を設けている会社があります。

上の表にもある「TOEIC700点以上、TSST6以上」などの条件を満たすために、駐在希望者はスピーキング力を鍛える研修を受講したり、自己学習に励んでいます。

資料:「スピーキングテスト比較表」をダウンロード


・社内規定を設けていない会社

特に技術者の派遣に多いのですが、英語力の有無にかかわらず赴任が決まります。全く英語力がない状態でも赴任の辞令が出されることもあります。

3) 海外赴任に必要な英語力は、現地の環境、担当業務によって異なる

自分がその赴任先の第一号の駐在員である場合と、既に英語に堪能な先輩社員達が駐在している場合では、必要な英語力は異なります。まずは最低限のコミュニケーションがとれればいいのか、それとも即、ネゴシエーション、ミーティング、ファシリテーションが出来なければならないのか、立場によって異なります。


4) 海外赴任先で必要とされる言語スキルと業務内容

海外赴任先で必要とされる英語力は環境によって様々ですが、必要とされる英語のスキルや業務内容としては、以下のようなものが挙げられます

  • 技術用語を使った英語コミュニケーション
    技術的な説明や、専門家と協議するためには、英語での専門的な技術用語の理解が求められます。
  • 英語でのプレゼンテーションスキル
    プロジェクトの成果報告、製品の紹介、ビジネスの提案など、様々な場面で英語でのプレゼンテーションスキルが必要です。
  • 英語でのネゴシエーションスキル
    価格交渉、契約条件の調整、提携交渉など、相手との効果的な英語でのコミュニケーションがビジネスを成功に導くカギとなります。
  • 英文契約書の理解
    契約条件や法的責任を理解し、法的問題を回避するために、英語での契約書を理解する力も求められます。
  • クライアントやチームメンバーとの関係構築
    クライアントやチームメンバーとの英語でのコミュニケーションは、信頼関係を築く重要な要素です。製品やサービスの提案、問題解決、ニーズの把握など、対話がビジネスの成功につながります。

資料:「グローバル人材育成の成功事例4選」をダウンロード


2.現在の自分の英語力を知る

駐在先で必要とされる英語レベルがわかったら、今度は現在の自分の英語力を確認しましょう。渡航までの限られた時間ですので、やみくもに学習するのではなく、TOEICやスピーキングテストを受験して自分の弱いところを把握し、その強化を図ります。

3.目標設定が重要

駐在の辞令が出てから赴任までの期間は2、3か月が多いようですが、「駐在に必要な英語力」「現在の英語力」「渡航までの期間」などから、実現可能な目標(ゴール)を設定していきます。
そして、その目標を実現するために、どのような学習計画が立てられるかを考えます。

4.異文化についても学んでおく

駐在先の国の文化、宗教、習慣についてもひと通り知っておくといいでしょう。英語以外が公用語の場合、現地の言葉で挨拶が出来るようになっておくことも、人々との距離を縮める手段となります。
また、日本においては、求められなければ発話することが無いような場合でも、現地では発話しなくてはならない、という状況も多々あります。このような文化の違いを理解しておくことも、現地でのスムーズな業務遂行のために必要でしょう。

5.おすすめの勉強方法

ここからは、海外駐在を控えた社員が、ひとりでもできる勉強法をお伝えしていきます。


1) アウトプットする力を鍛える

スピーキングは「英語で声を出す」ことと「英語の文を作る」、二つの要素が絡まった作業です。

トレーニングの目的は「自分がすでに持っている語彙や知識を使い切って表現する」ことにあります。100%正しい英語を話すことを目指すのではなく、英語の回路を作っていく練習です。


①英語を書く

英語で3行程度の日記を毎日書いてみましょう。完璧な英語は求めないので辞書は使用せず、とにかく毎日書き続け、アウトプットの量を増やすことが大事です。 書き終わって余力があれば、語彙や文法を見直し、修正したものを音読しましょう。


②英語を声に出して読む

1日5分、音読やリピーティングをし、毎日、英語を声に出す習慣を作りましょう。体の筋トレ同様、毎日少しずつ習慣付けてみましょう。持っている参考書や、読みやすい本で構いません。


③英語を話す

1日1分、毎日違うトピックで話してみましょう。 トピックは自由です。言いたいことを、持っている知識を使って言う練習です。そしてこの1分間スピーチを録音して、後で聞き直してみます。話し方のクセや他の言い方などを考えるだけで、とても力になります。


2) ひたすらインプットする

インプットでおすすめなのが、こちらの1冊です。赴任前の学習によく活用されますが、現地でも手元に置いて学習に役立てられることが多いようです。

●英会話ペラペラビジネス100 https://www.amazon.co.jp/dp/475743653X

世界の人々とスムーズに意思疎通するための英会話術が紹介されています。シンプルかつ十分に丁寧で応用のきく定番表現を使いこなすためのテクニックとストラテジーが学習できます。


6.まとめ

ここまで、海外赴任前に必要な英語力や英語学習方法についてお伝えしてきました。

赴任先の状況や現在の英語力、渡航までの期間からゴールを設定し、それに向けて最適な方法で学習を進めましょう。気をつけたいのは、現地での仕事は「対人間」であることです。書籍やツール、アプリでインプットを増やすことも重要ですが、的確なフィードバックをもらい「人に通じる英語」を習得してくことも心がけたいものです。

アルクエデュケーションでは、長年の赴任前英語研修の実績を活かし、赴任予定者のゴール設定から、カスタマイズした研修の実施と現地での継続学習指導までのお手伝いをしております。自己学習ツールアウトプットに特化した研修に加え、異文化研修やグローバルリーダーシップ研修なども取り揃えておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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