グローバル人材育成の総合ソリューションパートナー 株式会社アルクエデュケーション
TOP >> 英語研修ならアルク >> 社員のTOEICスコアアップに必要なのはこれ【人事担当必見】
                        

社員のTOEICスコアアップに必要なのはこれ【人事担当必見】

社員のTOEICスコアアップに
必要なのはこれ【人事担当必見】

こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。
この記事では、TOEICのスコアアップを目指す社員の自己学習法についてまとめました。TOEICの特徴を確認するとともに、目標設定の考え方や、自己学習の方法について解説します。TOEICのスコアアップを目指している学習者向けの内容になりますので、社員のTOEICスコアアップのサポートに是非お役立てください。

「英語スピーキングテスト比較表」 をダウンロード

社員にTOEIC対策が必要な理由はさまざま

グローバル化は日本のなかでも進んでおり、直接海外業務に関わっていない人でも、基礎的な英語力が求められる場面は格段に増えています。英語はもはや社会人に必要な基礎力のひとつです。社員の英語力を重視して、TOEICⓇ Listening & Reading Test(以下、TOEIC)受験を奨励する会社も珍しくありません。

企業の人事担当の立場から、社員のTOEICスコアアップを図る理由はさまざまです。

  • 社員の英語学習への動機付けをしたい
  • TOEICの点数が昇格の条件の一つとなっているので、期日までにスコアを獲得させたい
  • 社員の海外・英語への抵抗を少なくしたい

人事担当は、社員のTOEICスコアアップのために、英会話や英語研修を実施する、自己学習ツールを提供するなど、予算や状況に応じて様々な対策を検討します。中には、「TOEICスコアは自助努力で上げるように」というケースも聞かれます。

ただ、自己学習でTOEICの点数が上がる人はすでに必要なスコアを持っていることが多く、スコアが足りない人は自己学習が苦手だったりするものです。また、企業がどのような方法を採ったとしても、社員個人の自己学習無しではスコアアップは望めません。

関連記事社員の英語力向上のために人事担当者ができること

TOEICのスコアを上げるために必要な考え方

TOEIC〇〇〇点というのは、リスニングとリーディングの得点を合わせた、トータルスコアのことです。スコアと英語運用力の関係は、だいたい次のようなイメージになります。

TOEICのスコアと、「英語でできること」の関係

トータルスコア 英語を使ってできること
900点~ 自分の分野に関する高度な専門書が読める、新聞記事を読んでおおまかに内容が理解できる。ニュースを聞いて内容を把握し、ネイティブとの議論も可能。
800点~ 同業他社のアニュアルレポートや自社製品の契約書など、複雑な文書を読んで理解できる。会議での発言やプレゼンもできる。
700点~ 社内文書、通達、会議のレジュメや配布資料等、仕事関連の文書はほぼ問題なく理解。英語を使って仕事ができるレベル。
600点 海外旅行や日常会話程度には、ほぼ対応できる。自分の仕事に関連した文章であれば、何とか理解できる。
500点 英語情報のネット検索などはかろうじてできるが、長文や複雑な表現を理解し、使いこなすのは難しい。
400点 英語の看板を見てどんな店かわかる、自分の仕事に関連したカタログなどは、何とか理解できるレベル。仕事で英語を使うにはほど遠い。
400点未満 ごく簡単な英語のフレーズでも、あまり理解できない

以下を参考に作成:
https://www.iibc-global.org/toeic/special/target/list_reading.html
https://studying.jp/toeic/about-more/about2.html
https://www.kandagaigo.ac.jp/kifl/contents/toeic-score

「今、解く必要がある問題」に集中する

TOEICは、さまざまな英語力の人が一斉に受験するテストですから、問題自体も幅広いレベルにまたがっています。多様なレベルと出題方式の問題に取り組み、確実に目指すスコアをとるためには、「今、解く必要がある問題」に集中することが重要です。

自分が目指すスコアレベルで、当然知っていなくてはならない語彙が使われているなど、適切な難易度の問題のみに解答できるようトレーニングしていきます。目標スコアに対応した問題集がたくさん出ていますので、利用してみると、自分のレベルで「今、解く必要がある問題」の傾向がわかってきます。

TOEIC学習は目標ではなく通過点と考える

目指すレベルの上をいく難問は、とりあえず、「今はまだ解けなくてもかまわない問題」です。TOEIC600点を目指す人なら、600点レベルの力を着実につけることが先決ですから、振り回され過ぎないことが重要です。TOEIC受験は英語学習の目標ではなく、通過点です。最初の目標をクリアしたら、さらに上のスコアを取れるよう挑戦していきます。スコアが上がるとともに、使える英語表現が増えていきます。

自分のレベルを知る

「そうはいっても、そもそも自分は何点を目指せばいいのだろう?」 そう迷ったら、言語能力を評価する国際指標CEFR(セファール/ヨーロッパ言語共通参照枠)を参考にすると、だいたいのレベルを確認することができます。以下の表の、左から2列目の項目「『英語で何ができるか』を示した指標」を見て、この中で「自分の英語力でこれはできるな」と自信をもって思える指標の「TOEICスコアの目安」を参考にしてみてください。

※この表は左右にスクロールできます。

CEFRのレベル 各レベルにおいて主に「何ができるか」を示した指標 TOEICスコアの目安 英検
熟練した
言語使用者
C2 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解できる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、また流暢かつ正確に自己表現ができる。 N/A N/A
C1 多様で高度な内容の長文を理解し含意を把握できる。流暢かつ自然な自己表現ができ、生活面でも仕事面でも、柔軟かつ効果的に言葉を用いることができる。複雑な話題について、明確でしっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。 トータルスコア875~
(リスニング490~ / リーディング455~)
1級
自立した言語使用者 B2 専門分野の議論も含め、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者と緊張せずやり取りができるほど、流暢かつ自然。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。 トータルスコア785~
(リスニング400~ / リーディング385~)
準1級~1級
B1 身近な話題について、標準的な話し方であれば要点が理解できる。身近な関心分野について筋の通った簡単な文章が作れる。その言葉が話されている地域で遭遇する、たいていの事態に対処できる。 トータルスコア550~
(リスニング275~ / リーディング275~)
2級~準1級
基礎段階の言語使用者 A2 基本的な個人情報や身近な分野については、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、単純で直接的な情報交換に応じることができる。 トータルスコア225~
(リスニング110~ / リーディング115~)
準2級~2級
A1 よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを理解し、用いることができる。自己紹介や、個人的で簡単な質問をしたり答えたりできる。ゆっくり、はっきり話してもらい、なおかつ助けが得られるなら、簡単なやり取りもできる トータルスコア120~
(リスニング60~ / リーディング60~)
5級~準2級

TOEIC受験の目標を設定する

メールや定型レターがすらすら読めるようになりたい。英語の会議で、みんなの話についていけるようになりたい。せめて自分が担当している仕事のことは、英語で説明できるようになっていたい―――。常に実践のなかで英語力アップを考えているビジネスパーソンにとって、「英語を使ってできるようになりたいこと」は、とても具体的です。

「英語でできるようになりたいこと」と、「今、英語でできること」をチェック
このように、「英語でできるようになりたいこと」から発想し、「そうなるためには、TOEICでどのくらいのスコアを取ればいいのか」と考えると、案外すんなりと目標スコアを定めることができます。

前出のCEFRの指標も参考になりますし、TOEICの公式サイトでも、「英語でできるようになりたいこと」から、目指すべきTOEICスコアをチェックしたり、目標のTOEICスコアから、そのレベルで「できること」を確認することが出来ます。
https://www.iibc-global.org/toeic/special/target.html

スキル別学習法

【リスニング強化】

TOEICのリスニング素材を文字に書き起こしてみると、意外と平易な文章であることがわかります。つまり、英語の音に耳が慣れてしまえば、リスニングセクションはけっこうシンプルで、比較的スムーズなスコアアップが期待できるのです。

Step1 英語の音の強弱、リズム、発音に集中しながら、音読オーバーラッピングを行ないます。オーバーラッピングとは、教材のスクリプトを目で確認しながら、流れてくる英語にかぶせて発声するトレーニングです。繰り返すうち、英語のナチュラルスピード、リズム、強弱、音の省略や連結などに耳が慣れてきます。

Step2 次にシャドーイングに挑戦してみます。流れてくる英語を聞きながら、聞いたそばから同じように発声していきます。文字は一切見ないで行いますので、「音」と「意味」を英語のまま結びつける力が養えます。

【語彙力強化】

単語単体ではなく、例文と合わせて単語をとらえ、発音も必ず確認してリスニング問題に備えます。

Step1 例文を使った語彙力強化には、リピーティング、ディクテーション、音読筆写などが効果的です。Step2への準備として音声付きの英文教材を用意し、知らない単語の意味や発音を確認しておきます。

Step2 リピーティングは、英語を1文聞いては音源を止めて復唱する練習。ディクテーションでは、聞いた英文を書き出します。音読筆写には、英文を読んで内容を理解し、そのうえで音読、さらに英文を書き出すところまでが含まれます。いずれも、英語の文章を耳と目で確認し、内容を理解して再生するトレーニングであり、語彙力も文脈のなかで強化されます。

【文法力強化】

TOEICで求められる文法力は、特別高いものではありません。コミュニケーションに支障がなく、信頼を損なわない程度の基礎的な文法力が試されています。中学英語の文法を自分の言葉で説明できるくらいしっかりおさえていれば、まず大丈夫です。音読、音読筆写、ディクテーションなどは、英文を丸ごと頭に入れてしまうのに近い効果があり、文法的に正しい文章を見極める力がつきます。

【長文読解力強化】

長文読解問題では常に処理スピードが求められますので、練習法としては、フレーズリーディングを含む精読、音読、シャドーイングなどがお勧めです。フレーズリーディングとは、長文を区切りのよいフレーズで切り、英語の語順のまま、フレーズごとに内容を理解しながら読み進む方法です。その方法について2ステップでご紹介します。

Step1 自分のレベルにあった長文の教材で、スクリプトを読みながら意味の区切れ目にスラッシュ(/)を入れていきます。スラッシュを入れたら、英語の語順のまま、後戻りせずスラッシュを入れた部分ごとに意味内容を理解していきます。

Step2 練習を続けていくと、細部まできちんと理解する読解力がついてきます。一度にパッと目に入り、意味をつかむことができる'カタマリ'が、長くなってきたら、その部分のスラッシュは消していき、徐々にスラッシュ無しでも英語の語順で英文を理解できるようにしていきます。頭の中で英語を日本語に訳すクセを直すこともできるため、長文読解のスピードが上がります。

【テスト対策】

受験スキルとしてのテスト対策は、英語力とは別物です。たとえば、2時間まるまる英語漬けになるプレッシャーに耐え、最後まで全力で問題に取り組む持久力や、集中力をつけること。あるいは時間内に200問すべてに解答できるよう、時間配分に慣れておくことなどです。受験本番までに少なくとも1回は、実際に2時間集中して模試問題をやってみて、感触をつかむようにするとよいでしょう。

TOEIC対策の教材について

強化したい部分を集中的に鍛えるという意味で、試験対策は筋トレによく似ています。英語を聞いて素早く内容を理解する、戻り訳をせずに長文を読解する、Part5(短文穴埋め問題30問)を余裕で攻略する、テスト全体の時間配分を確実に行うなど、強化したいポイントは人それぞれです。自分の目的に合った教材を選んで活用することが重要です。

【参考教材】

目的 対象 書籍タイトル(出版社)
語彙力アップ 全レベル TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ(朝日新聞出版)
リスニング力アップ 全レベル TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+(アルク)
リーディング力アップ 全レベル TOEIC(R) L&R テスト 究極のゼミ Part 7(アルク)
文法力アップ 初級~中級 1日1分! TOEIC L&Rテスト 炎の千本ノック! 文法徹底攻略(祥伝社)
テスト対策 TOEIC経験者 TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術(アルク)
TOEICⓇL&R公式問題集 全レベル 公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 8(IIBC)

受験本番で慌てないために

受験を前にした最後の難関は、2時間で200問の問題に回答するという緊張感の下、実力を100%発揮して、スコアに反映できるかどうかです。受験の際の雰囲気にのまれないよう、模試問題集を使って試験の疑似体験をしておくと安心です。

持ち物は前日のうちに、予備の筆記用具も含めて用意します。TOEICではタイムマネジメントが不可欠ですから、時間がわからないのは致命的。時計がない会場も多いので、必ず自分で時計を持参するようにします。

振り返りを経て、次の目標設定へ

受験を終えると、「公式認定証」が送られてきます。認定証には、リスニングセクションで得たスコア、リーディングセクションで得たスコア、その合計のトータルスコアと、3つのスコアが記載され、さらに裏面には、Abilities Measuredとして「項目別正答率」が記されています。

Abilities Measuredは、試験全体を通して受験者の英語運用能力を評価したもので、リスニング5項目、リーディング5項目の、合計10項目が表示されています。項目ごとに付された横棒グラフは、各項目の指標が反映された問題の正答率です。スコアからは見えてこない、弱点などの傾向がわかるので、振り返りに役立ちます。

Abilities Measured

リスニング
L1 短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに、要点、目的、基本的な文脈を推測できる
L2 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどのなかで、明確に述べられている情報をもとに、要点、目的、基本的な文脈を推測できる。
L3 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて、詳細が理解できる。
L4 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて、詳細が理解できる。
L5 フレーズや文から、話し手の目的や暗示されている意味が理解できる
リーディング
R1 文書の中の情報をもとに推測できる
R2 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる
R3 ひとつの文書の中で、または複数の文書間で、ちりばめられた情報を関連付けることができる
R4 語彙が理解できる
R5 文法が理解できる

TOEIC受験後は再びTOEICの公式サイトやAbilities Measuredを参考に、「次にできるようになりたいこと」を見極めます。この繰り返しがスコアアップにつながります。

まとめ

TOEICは「スコア」だけがモノをいう資格試験ではありません。扱われている内容自体が、身近で使える語彙や表現のオンパレードですから、学習を通じて、仕事でもプライベートでも使える生きた英語が身につきます。TOEICを上手に活用することで、「英語でできること」を増やしていくことができます。

社員のTOEICスコアアップをサポートしていく際に、是非参考にしてみてください。

アルクエデュケーションでは、上記スキル別の学習法をベースに、英語力そのものを鍛える「基礎知識の習得」と、最短距離でスコアアップを目指すための「ストラテジー」をバランスよく指導するTOEIC研修をはじめ、法人向けのTOEIC学習プログラムを各種ご用意しています。スコアアップだけに終わらない、実務で使える英語力を養います。是非こちらもご覧ください。

あなたにオススメの関連記事

社員のスピーキング力を上げる方法
徹底解説

「英語の基礎知識はあるのに、思うように英語が話せない」学習者がスピーキング力を上げていくためには、どのようなトレーニングが必要なのでしょうか。ただやみくもに話すだけでは、効率的に力を伸ばすことはできません。

詳しく読む

新入社員研修に英語研修を採用する意味は?
目的や導入時の注意点も

新入社員研修は、多くの企業で実施されていますが、その内容は業種・職種によってもさまざまです。近年、新入社員研修に、英語研修をはじめグローバル人材の基盤を...

詳しく読む