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社員のスピーキング力を上げる方法徹底解説

社員のスピーキング力を上げる方法
徹底解説

社員のスピーキング力の伸び悩みに、お困りではないですか?

こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。

TOEIC L&Rの点数はそこそこあるのに、スピーキングに自信がない社員が多い--。そんな話しを耳にしたことはありませんか?

「英語の基礎知識はあるのに、思うように英語が話せない」学習者がスピーキング力を上げていくためには、どのようなトレーニングが必要なのでしょうか。ただやみくもに話すだけでは、効率的に力を伸ばすことはできません。

スピーキング力を上げるために必要な力とは?

自分の言葉で話す力を身につける

スピーキングの力を鍛えるには、スピーカーが自分の発想で自由に話す力(=発想力)を強化していくことが重要です。

日本語で会話をするとき、私たちはそのとき、そのときの自分の「発想」(感情や考え、話したいこと)を、苦もなく次々と言葉にしていきます。しかし英語で話そうとすると、語順や語彙に迷ったり、日本語で言いたいことを、どう英語に翻訳するかで頭がいっぱいになったりして、複数の情報を発想する余裕がなくなりがちです。結果、長い沈黙に陥る、無理な直訳で聞き手の混乱を招くなど、足をすくわれることが少なくないのです。

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自分の言葉で話すカギは「発想力」と「伝達力」

たとえば自己紹介で、「茶道を少々嗜(たしな)みます」と言いたいとき、英語ではどう言えばよいでしょうか。

ここで「嗜む」の訳語を探し始めてしまうと、思考は停止し、言葉が出てこなくなってしまいます。コミュニケーションで言葉に詰まるのは、対訳へのこだわりが一つの原因なのです。

私たちが目指す日常会話やビジネス英語で必要なのは、対訳のスキルではなく、言葉を通じて情報や考えなどを相手に理解してもらうために足りない知識を補う「発想力」と、それを瞬時に伝えきる「伝達力」です。

そもそも「嗜む」という日本語は、「愛好する」、「心得がある」、「習っている」など、文脈によってさまざまな意味で使われます。「本=book」、「走る=run」、「赤い=red」のように、そのものズバリの英語があるわけではありません。

言い換えると、その人がどんな意味で「嗜む」という言葉を使うのかによって、口から出てくる英語は違ってよいのです。発想力で知識を補う話し方の一例としては、もし話者が茶道を習っている人なら、

"I take tea ceremony lessons once a week after work."

のように、「週1でお稽古に通っている」という具体的な情報を伝えることができます。お茶会を楽しんでいることを伝えたくて「嗜む」という言葉を使うなら、

" I enjoy Japanese tea ceremonies, often as a guest and sometimes as a host."

などと言ってもよいでしょう。 なかには、

"When I have time, I enjoy making Japanese tea in a traditional way. While preparing a bowl of green tea, I feel so relaxed and soon forget about hustle-and-bustle of the day."

と、お茶を立てて寛ぐひとときの魅力を語り始める人も、いるかもしれません。

どれも直訳ではありません。しかし、どれもその人の「茶道の嗜み方」を語っていて、自己紹介で伝えたいと思う内容の自己表現になっていると思いませんか? これならちゃんと、言いたいことが聞き手に伝わりますし、いくらでも楽しく話を続けられそうです。

多くの研修では、「このフレーズを使いましょう」「この場面ではこういう言い方をして相手を説得しましょう」といった目的や状況別の表現を学ぶことを目的としています。ケースごとの「正解表現」を学んでいくわけですが、仕事の現場では、習った通りの状況にはなることはなかなかなく、覚えた表現をそのまま使う機会はめったにありません。頻出表現を覚えることはよいのですが、与えられた場面で言いたいことを英語で組み立てる力はもっと重要です。

実践で使えるスピーキング力を手軽に正確に"見える化"する

自分でできるおすすめのトレーニング方法

スピーキングは「英語で声を出す」ことと「英語の文を作る」、二つの要素が絡まった作業です。一人でもできる、自分が持っている語彙や知識を使い切って英語で話すトレーニング方法をご紹介します。

  1. ① 1日5分、音読やリピーティングをし、毎日、英語を声に出す習慣をつくりましょう。
    まずは準備体操です。体の筋トレ同様、毎日少しずつ習慣付けてみましょう。持っている参考書や、読みやすい本で構いません。
  2. ② 1日1分、毎日違うトピックで話してみましょう。
    トピックは「今日嬉しかったこと」「キャンプ」など、自由です。どんなことを言おうかだいたい決めてから、英語で話します。言いたいことを、持っている知識を使って言う練習をしてください。そして余力があれば、この1分間スピーチを録音して、後で聞き直してみてください。話し方のクセや他の言い方などを考えるだけで、とても力になります。
    表現したいことを日本語から訳すのではなく、頭の中に思い浮かんだ英語を使ってどう言うかを工夫するのです。英語の思考回路を鍛えるといってもいいかもしれません。
  3. ③ 英語で3行程度の日記を毎日書いてみましょう。
    夕飯に食べたものや、通勤電車で見かけたことなど、内容は簡単なことで構いません。完璧な英語は求めず、とにかく毎日書き続け、アウトプットの量を確保することが大事です。

これらのトレーニングを続けることがなかなか難しいとの声も耳にします。その理由の一つは「自分の英語は正しいのか。正解を知りたい」と思ってしまうことにあるようです。

トレーニングの目的は「頭の中にある英語を使って表現する」ことにあります。正解は求めなくていい。英語の回路をつくっていく練習なのだと思ってください。

仕事で使うスピーキング力の上達の鍵

日本の英語学習者の障害になっているのは、「間違った英語を話すのが恥ずかしい」とか「英語がある程度話せるようになってから仕事で使いたい」といったマインドです。外国語を使えるようになる過程は、間違いを繰り返すという作業の連続です。間違いを繰り返すプロセスを経て、初めて使うスキルは上がっていきます。ですから間違えることは恥ずかしい、間違えたくないというマインドをまず崩さないと先に進めません。

会議が終わってから「あの時の英語、間違えたな」と反省することがよく起こります。英語を話して間違っては直し、また使ってということを繰り返すうちに、間違える頻度が減り、間違いの質が変わって徐々にスピーキング力も高まっていくものです。

仕事の英語は仕事の現場で使わないと上達しません。間違いを犯すのは誰しも嫌ですが、スキル向上への必要なプロセスを踏んでいるのだと捉え直して、積極的に仕事で英語を使って、力を付けていきましょう。

企業における人材育成に必要な視点は?

「間違いを恐れず、トライ&エラーを繰り返そう」と社内の「英語を使うこと」へのマインドを変えていくこと。これが最も重要なことかもしれません。英語を「学ぶ人」ではなく、英語を「使う人」をいかに育てるかという視点で、社員研修を再検討してみるのも価値あることだと思います。

アルクエデュケーションには、何をどう話すかという「発想力」と「伝達力」にフォーカスした『クリエイティブスピーキング』研修があります。多くの社会人が既にに習得している英語の知識を確実に実践運用するために最適なトレーニングです。ぜひその効果を体験してください。

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