グローバル人材育成の総合ソリューションパートナー 株式会社アルクエデュケーション
TOP >> 英語研修ならアルク >> 英語学習を習慣化する方法とは?
                        

英語学習を習慣化する方法とは?

英語学習を習慣化する方法とは? 英語初心者にビジネス英語学習の習慣化のコツをお伝えします!

こんにちは。グローバル人材育成の「アルク」のライティングチームです。
グローバル時代のビジネス環境は、刻々と変化しています。国際ビジネスとは一見無縁そうな、町の会社や工場でも、海外の企業と協力してモノを作り、ボーダレスな市場に顧客を求める時代です。

英文メールや海外とのネット会議など、仕事で英語を使う機会も珍しくなくなってきました。長年遠ざかっていた英語だけれど、そろそろ勉強し直してみようかと、考えている方も少なくないのではないでしょうか。 市販の問題集、通信講座、会社の研修プログラム、オンライン英会話と、目的に合った教材や方法で、英語学習をスタートしましょう。

ただ、英語の習得は一朝一夕にできるものではありません。この記事では、あなたが自分一人で学習をスムーズに進められるよう、3つのステップでビジネス英語の学習を習慣化するコツを紹介していきます。

ステップ1 導入編 学習準備と心構え
学習計画表をつくりましょう

ステップ1は、「学習計画」がテーマ。
サンプルの「学習計画表」を元に、ノートやPC、スマホに自分だけの学習計画を作成していきます。
「いや、今すぐ学習にとりかかりたい」と思われるかもしれませんが、英語学習は長丁場、はじめが肝心です。英語学習を継続し、習慣化するのにこの計画表が役に立ちます。是非じっくりと取り組んでみてください。
詳しい記入方法を見ていきましょう。

学習計画表サンプル

関連記事:書く・話す力は、自分でこう伸ばす 英語のアウトプット強化法

1. どんな教材で何を学ぶかを書く

学習計画表の最初のページには、これから勉強する教材やプログラムについて書き出します。

①学習を開始する日(または開始した日)

学習開始から3カ月、半年、1年。歩んできた道をあとで振り返ると、自分の進歩や努力、これから強化すべき点などが見えてきて、とても励みになります。

②使用する教材や参加するプログラム名

使用する教材、参加するレッスンやプログラム名などを書いてください。複数の教材・プログラムを使用する場合は、すべて書き出します。目標達成に向け、バランスのとれた学習内容になっているか、目で見て確認しやすくなります。

③講座の修了期限、課題の提出期日、レッスンの受講日など

研修プログラムや通信講座などを利用する方は、修了期限直前になって慌てたり、課題の提出に遅れたりすることが無いよう、必ず事前にプログラム全体のスケジュールをチェックします。TOEICなどの試験を受験する予定の方は、受験日も書いておきましょう。

④修了条件やゴール

研修プログラムや通信講座などの場合は、修了条件が定められていることがあります。受講率80%、全課題の提出、スクーリングへの参加、所定のテストに合格するといったことです。特にゴールがない教材を使う場合も、〇月末までに問題集の上下巻をやり終える、テキストで学んだビジネス頻出フレーズを、年内にすべて使えるようにするなど、自分なりの修了条件を決めましょう。ゴールの設定と自覚は、やる気の維持や継続のための、大きな力です。

2. いま現在、どの程度、英語に触れているかを書いてみよう

英語使用の環境や頻度について、現状把握をしましょう。学習計画ノートの次のページに、あなたが現在、どの程度、英語に接する生活をしているか、仕事関係もプライベートも合わせて、書き出してみてください。職場の英文メールや英語による会議、オンラインニュースサイト、ネット動画、ゲーム、SNS、海外旅行、洋画・洋楽・洋書その他の趣味まで、多少なりとも英語に触れる機会があれば、思いつくだけ書き出します。

3. 自分の学習目標を記入する

あなたの英語が上達したら、英語を使ってどんなことをしてみたいですか?学習計画表の目標欄に、こんなことをしたい、こうなりたい、と具体的に書いてみましょう。
たとえば

  • 説得力のある英語のプレゼンテーションをしたい
  • 今より短時間で英文メールを書きたい
  • 外国人との会議で、もっと発言できるようになりたい
  • 会話力全般を磨き、外国人同僚との人間関係を深めたい
  • TOEIC〇〇〇点を取り、海外要員としてアピールする!

4. 自分の強みと弱みも記しておく

目標に近づくために、あなたが特に力を入れて学習したいポイントを確認しましょう。
弱点を克服するのでも、自分の強みをさらに強化するのでも、どちらの方法でも構いません。
たとえば、「語彙を増やす」、「発音を強化する」などここでも具体的に書き込みましょう。

5. 学習場所と時間は、日・週単位で予定を記入

最後に、学習環境と学習計画を確認しましょう。

【学習環境】
いざ学習を開始しよう!と意気込んだ時に環境が整っていないために、学習のペースをつかみ損ねてしまうことの無いように、今、確認します。

あなたの講座受講、英語学習に必要なものがそろっているか確認し書き出しましょう(テキスト、音源、インターネット環境、ヘッドホンなど)。

学習する「場所」については、「自宅のリビングのテーブルで」、「自室の机で」、「職場の休憩室で」というように、出来るだけ具体的に設定します。カフェなどでの学習を考えているのでしたら、どこのカフェかまで明確に決めてください。複数あっても構いません。


【学習時間】
場所の候補が決まったら、時間を決めましょう。 たとえば、明日、今、自分で記入した場所で学習をするとしたら、または、オンラインにアクセスするとしたら、何時ごろになりますか。

こちらも、朝、出勤前、夜、という書き方ではなく、「朝6時」と明確に書いてください。日によって違う、という人は、まずは明日学習できる時間を書いてください。明日は難しい、という場合は、明後日の時間を記入します。

今の自分の日常生活の中に、少しずつ、自然に英語の学習を取り入れる環境を整えて、計画を立てていきましょう。

予定通り学習ができたら、その次の予定も同じ方法で決めてみてください。慣れてきたら1日分ではなく、2日分の学習予定を決めます。そうすることで、無理なく、英語の学習習慣が身についていきます。

自分だけの学習計画表で、学習をスタートしてみましょう!


英語学習を習慣化する方法とは?
ステップ2 継続編 中だるみに要注意!

ビジネス英語の学習を自分で進めていくと「張り切ってはじめたけれど、この頃何となくやる気がでなくて」、「忙しさを口実に、勉強しない日が増えたような」......。という時期がやってくることは珍しくありません。どんなレベルの学習者にも起こり得る「中だるみ」。そんな時のために、この章では「中だるみ克服」のおすすめの方法をお伝えします。また、後半では単語の増やし方や発音の強化方法など具体的な学習方法についても解説します。

ステップ1 導入編 学習準備と心構え

1. 1か月の進捗確認と振り返り

中だるみの時期がやってきたら、まずはこれまでの学習の進み具合を振り返ってみましょう。「ステップ1導入編」で作成した「学習計画表」の出番です。

1) 学習計画や環境は、実状に合っていますか? 再度、確認しましょう

学習開始に先立って作った学習計画表には、「英語力が向上したら、仕事でどのように英語を使いたいか」という学習目標や、「自分の弱点や強化ポイント」などを書き込みました。学習を始めてから、気づいたことや変化はありますか?

学習する「場所」、「時間帯」、「時間」も決めて、計画表に書きましたが、実際にやってみて、無理な部分はありませんか? 学習環境の整備は、自分に合ったペースで学習を継続するうえでとても大切な要素です。もし無理があるようなら、迷わず場所や時間帯を見直しましょう。実状に応じて軌道修正を行い、継続しやすい環境を整えることが大切です。

2) この1か月を振り返り、気づいたことを学習計画表に記入しましょう

以上を踏まえて、学習計画表の1か月目の「振り返り」の欄に次の2点を記入しましょう。

  1. ①良かった点、このまま継続したいこと
  2. ②修正や変更を加えて、さらに改善ができそうな点

毎日の仕事や生活のリズムはもちろん、英語力も日々変化します。定期的に学習の内容と環境を振り返ることで、効率よく学習を進めていくことができます。


2. モチベーションを維持するためのおすすめの方法

モチベーションは変化して当然です。「やる気」が出たり、出なかったりするのは自然なこと。そのうえで、自分のやる気を上手にコントロールすることが重要です。そのための、いくつかのおすすめの方法を紹介します。

Tip 1 「学習の見える化」をしましょう

「学習予定」の'見える化'。予定に照準を合わせて、心構えを含めた準備がしやすくなります。

  • 手帳に書く
  • ハイライトする
  • 学習開始時間や課題の提出期限をスマホやパソコンのカレンダーにセットする

「学習成果」の'見える化'。努力の足跡を確認し、継続する力にします。

  • 学習が終了したら、テキストの目次や学習一覧などにシールを貼る
  • チェックを入れる

Tip 2 学習予定は週単位で見直しましょう

仕事の都合で勉強ができない場合も対応できるよう、時間的な余裕を見込んだ学習計画を考え、週単位で見直すようにします。

Tip 3 予備日を設けておきましょう

予定通りに勉強が進まない場合も、最初から「予備日」を設けておくと焦らずにすみます。

Tip 4 学習仲間を見つけましょう

一緒に学習できなくても、同じ内容を学習していなくても、問題ありません。「どう?進んでる?」の声掛けやLINEでの学習報告など、「自分ひとりじゃないことを知る」工夫をしてみましょう。情報交換が励みになります。「仲間など見つからない」という方は、たとえば職場の上司や会社の研修担当者に、状況を報告してもよいでしょう。ビジネス英語以外の勉強や趣味で上を目指している友人や家族でもOK。身近な「誰か」に、あなたの頑張りを話してみてください。


英語学習を習慣化する方法とは?
ステップ3 さらに継続編 英語学習継続の難しさをどう克服!?

前回までのステップ1、ステップ2では、英語初心者の学習準備、そして学習の「中だるみ」を克服するヒントについてお伝えしてきました。

ステップ1 導入編 学習準備と心構え
ステップ2 継続編 中だるみに要注意!

英語学習を習慣化する動機付けとして、目標の設定方法や、モチベーション維持の方法についても見てきましたが、ステップ3では、習慣化しつつある学習をさらに継続していく方法について触れていきます。このステージでは「学習の振り返り」、「計画の見直し」、「実行」の繰り返しになります。学習計画の詳しい振り返り方法について見ていきましょう。

1. 2カ月を経過した現在の学習計画表を確認

ステップ1、2を通して、学習のペースやコツはつかめたでしょうか。

1) これまでの学習で良かった点を学習計画表に記入しましょう

何とか中だるみも克服して2か月間学習を継続することが出来たら、学習計画表の2か月目の振り返りの欄に、これまでの学習で良かった点を記入しましょう。

例)

  • 毎朝15分の学習時間がとれるようになった
  • 問題集の予定したページまで終了した
  • テストの結果が上がった

毎日の仕事や生活のリズムはもちろん、英語力も日々変化します。定期的に学習の内容と環境を振り返ることで、効率よく学習を進めていくことができます。

2) 改善したい点を記入しましょう

改善したい点や、もっとできる点がある場合は、取り組みやすいポイントを一つ記入してみましょう。

例)

  • 学習場所を変える
  • 学習時間を変える
  • スケジュールを記入する方法を手帳からポストイットに変える

仕事や生活リズム、そして英語力も日々変化がありますので、定期的に学習の内容と環境について振り返ることで、効率よく学習を進めていくことができます。

その時、以下の2点に気をつけてください。

1, 良かった点と改善点の両面を見る

すべて完璧、と思ってもまだまだあなたには伸びしろがあります。また、全然ダメ、と思っても「今日は動画を見る時間を作ることができた」「朝にアプリを開いた」など、必ず良かった点はあると思います。

2, 計画はシンプルにする

大きな目標を確認できたら、具体的な改善点や、行動計画として、次の1週間で達成できそうなことを1つ、2つ上げておくと、次の振り返りや計画が進めやすくなります。また、計画以上のことができたとき、次の振り返りの際に、「とても良かった点」として加えることができます。


2. 学習の優先順位のつけかた

基本的には一人で学習を進めていきますので、あなたの英語力がどれくらい伸びたか、これから何をすると良いのか、自分で判断し、学習法や学習内容を選ぶことができるといいですね。一歩ずつ学習を進め、この学習計画表に日々記入していくことで、自律学習のサイクルを回していくことが出来るようになっているでしょう。

次に、自分の学習を振り返り、学習の強化ポイントに優先順位をつける方法をご紹介します。

1, 学習を以下の4つに分けてみましょう。

  • 読む
  • 書く
  • 聞き取る
  • 発音・発話する

これは文字と音という2つの分野と、受け身のコミュニケーションと発信のコミュニケーションという2つの分野を合わせたものです。

2, 分けた学習項目に、自分が最も取り組みやすいものを①、難しそうなものを④として、①から④まで番号を付けましょう。

例)

  1. ①・・・必ずやる
  2. ②・・・なるべくやる
  3. ③・・・短い時間で少しでもやる
  4. ④・・・計画通りにいかないときはできなくてもよい

このプロセスは、学習計画を立てるときに、優先順位をつける参考にすることができます

学習教材や環境面についても、同様に確認してみましょう。
学習内容によって、このページは忙しい時でも、さっとできそう、このページは休みの時にじっくり取り組んだほうがよさそう、など、テキストの構成やコースガイド、目次を自分なりにカスタマイズして、学習計画を立ててみてください。

3.発音のトレーニング方法

ここまで、「現在の学習計画と内容の振り返り方」、「学習の優先順位のつけ方」について確認してきました。ここからは、英語の自己学習をしている多くの方からいただくご質問「発音はどうやったら練習できますか」にお答えしていきます。

まず、「日本語の発音と英語の発音は、まったく違う」ことを理解しましょう。つまり日本語を話しているように英語を発音しても、なかなか上手になりにくいということです。

違う発音なので、知識と練習の両方を重ねていきながら、無理なく上達を目指していきましょう。

私たちは単語単位で会話はしませんよね。「わたし、神奈川、出身」とは言いません。英語も同じです。より実践で役立つ発音の力を付けるには、例文単位で英語のリズムに慣れることが効果的です。

以下、声に出してみましょう。

  • 私は川崎出身です。(日本語らしく)
  • 私は川崎出身です。(英語っぽく)

英語は、すべての文字を同じように発音することはあまりしません。意味を伝える上で重要な単語ほど、長く、強く発音する傾向があります。これが英語特有のリズムです。 I am from Kawasaki. すべての単語をきれいに正しく発音しても英語らしいリズムは生まれません。fromのfも大切なのですが、より大切なのは全体の意味とリズムです。フロムは「フム」くらいの短さでちょうど良いリズムができそうです。

このように、英語特有のリズムを身に着けるには、お手本を参考に練習するのが一番効果的です。リピーティング、シャドーイング、音読などが有効でしょう。これらの練習方法は英語の原稿と音源があれば、すぐに取り組めます。興味のある内容を扱った動画などでも練習をすることができますので、是非、挑戦してみてください。

4. まとめ

3つのステップに分けて「英語学習を習慣化するコツ」についてお伝えしてきましたが、取り組みやすい方法や、すぐに実践してみたい内容はありましたか?

まずは、学習計画表を作成し、目標ややるべきこと、そして環境をしっかり設定しましょう。語学の習得には、継続が欠かせません。一日にたくさん学習することができなくても、毎日、少しずつ継続することで「単語に出会う」回数や、英語を耳にする量も自然に増えていきます。

無理のない計画のために、優先順位を付けること、そして、仲間と進捗や成功体験を共有することを忘れずに、学習を進めてみましょう。

アルクエデュケーションでは、「英語学習アドバイザー」が、個々の「やる気」にフォーカスして「自律的に学習する力」を引き出すコーチングサービスを提供しています。詳しくは詳細ページをご覧ください。

あなたにオススメの関連記事

社員のTOEICスコアアップに
必要なのはこれ【人事担当必見】

TOEICのスコアアップを目指す社員の自己学習法についてまとめました。TOEICの特徴を確認するとともに、目標設定の考え方や、自己学習の方法について解説します。

詳しく読む

新入社員研修に英語研修を採用する意味は?
目的や導入時の注意点も

新入社員研修は、多くの企業で実施されていますが、その内容は業種・職種によってもさまざまです。近年、新入社員研修に、英語研修をはじめグローバル人材の基盤を...

詳しく読む